出版社内容情報
元目付の愛坂桃太郎・58歳は、跡継ぎ息子の仁吾が日本橋の人気芸者・珠子につくらせた外孫・桃子の可愛らしさにめろめろになり、相変わらず何かと世話を焼く毎日。桃子も、母親の珠子も、次第に桃太郎と打ち解けてくる。しかし、母子が住む「かわうそ長屋」の周りでは、相変わらず変な事件が頻発。どうやら、その裏には、江戸きっての大店「越後屋」をめぐる悪事が…。話題の新シリーズ、2ヵ月連続刊行の第2巻。
内容説明
ついに屋敷を出て、外孫・桃子と母親の珠子が住む「かわうそ長屋」へ引っ越してしまった元目付の愛坂桃太郎。何かと世話を焼く桃太郎に、母娘も次第に打ち解けてくる。そんな折、南町奉行の筒井和泉守が桃太郎の長屋に顔を出す。日本橋の薬屋の主人が殺された事件にからみ、大きな悪事が進行しているようなのだ。話題沸騰の新シリーズ第二弾!書き下ろし長編時代小説。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年生まれ。93年に「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
120
わるじい秘剣帖2作目 2015.06発行。字の大きさは…中。 元目付・愛坂桃太郎は、不肖の倅・仁吾が芸者・珠子に産ませた桃子が可愛くてめろめろになる。 孫可愛さのあまり、いつも桃子を背中に背負って、子守をする日々を送る。 桃太郎は、南町奉行・筒井和泉守、三井の当主・三井清左衛門を助けて事件を解決して行きます。 次作が楽しみです。2019/11/18
とし
107
わるじい秘剣帖「ねんねしな」2巻。桃子可愛さにかわうそ長屋に引越してしまった、桃太郎さん桃子可愛さに長屋に住む住人の悪を討つ面白いですね。2017/09/18
みゆ
73
気楽な本が読みたくなって「わるじい」シリーズをチョイス♪ 楽しめました~ヽ(^o^)丿孫を背負った元目付の名推理。孫バカパワー全開ᕦ(ò_óˇ)ᕤなんだけど、甘すぎず辛すぎずカラッとしているのがお気に入り♡ ヘビーな読書に疲れた時の清涼剤に最適です('∇^d)☆!!2020/06/20
タツ フカガワ
60
シリーズ2作目。目付の役目に就いていたころ“鬼殺しの桃太郎”と怖れられた愛坂桃太郎だが隠居したいまは、外聞などどうでもいい、笑うなら笑えと、愛しの孫娘桃子をおんぶして南町奉行の顧問にもなれば、姫路藩のお家騒動事件にも関わっていく。軽いユーモア、軽い謎解き、軽い会話が心地いい。大店越後屋の評判を落とそうとする悪だくみの真相は次巻へ持ち越し。2024/08/11
kei302
45
大きな文字で読みやすい双葉文庫。三木「桃子さまは、いいおじじどのを持たれて幸せですな」本当にねぇ..。立派な雛人形を買ってあげたいじいじ桃太郎。やんわりと断り、土雛を買う珠子。できた人です。桃太郎ではないが、きれいで聡い珠子が不肖の息子 仁吾に惚れたのが謎。 2020/06/23