出版社内容情報
元目付の愛坂桃太郎は、不肖の息子が芸者・珠子に作らせた外孫・桃子に出会い、その可愛らしさにメロメロになってしまう。孫可愛さのあまり、常に孫を背中に背負って、子守りをする毎日。ところが、日本橋きっての売れっ子、珠子の周囲では、なぜかトラブルが多発。母子を守るため、桃太郎の秘剣が唸る! 待望の新シリーズ始動!
内容説明
元目付の愛坂桃太郎は、不肖の息子が芸者・珠子につくらせた外孫・桃子と偶然出会い、その可愛さにめろめろになった。孫可愛さのあまり、いつも桃子を背中に背負って、子守りする日々を送るようになる。ところが、売れっ子芸者の珠子の周囲では、なぜか奇妙な事件が多発。可愛い孫を守るため、桃太郎の秘剣が唸る!待望の新シリーズ始動!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年生まれ。93年に「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
124
わるじい秘剣帖1作目 2015.05発行。字の大きさは…中。老中支配の元目付・愛坂桃太郎(58才)は、倅・仁吾に家督を譲り、隠居をしてから3年が経つが退屈である。人間、やるべきことが無いという事はいかにつらいことだ(分かる)。そんな時、仁吾が芸者・珠子に産ませた桃子(3か月)を一目見た桃太郎は、目をみはった。可愛い……。 桃太郎は、桃子が可愛く、その世話をするため、珠子と同じ長屋に住む。 そこで起こる事件を元同僚の元目付・朝比奈留三郎と解決して行く。 次回は、どんな事件が待っているか楽しみです。2019/11/17
とし
105
わるじい秘剣帖「じいじだよ」1巻。爺爺の気持ちが良くわかりますよ(*^_^*)2017/09/13
みゆ
87
おもしろかった~ヽ(^o^)丿 軽めの楽しい本が読みたくて、読友さんのレビューからチョイス♪ 表紙の通りおじいちゃん侍が赤子を背負っての活劇譚。侍は隠居暮らしの元目付、赤子は不肖の倅が芸者に産ませた女の子。その可愛さにメロメロになった侍が、母子の周りで起こる奇妙な事件を元目付の経験と腕で解いていくというお話。ドタバタかと思いきや意外としっかりしたストーリー展開で、暇を持て余した隠居侍のボヤキが夫に重なり苦笑する。孫が生まれたらこんなになっちゃうのかなぁ。シリーズ追っかけます('∇^d)☆!!2020/01/21
タツ フカガワ
69
“わるじい”最初の秘剣帖シリーズ1作目。第1話から孫の桃子にメロメロになった隠居の愛坂桃太郎(58歳)が遭遇する事件帖ぽい連作。元目付で同僚の朝比奈留三郎も相棒としていい味出している。老いの現実を事件の謎解きと絡めて語る「老やくざの純情」、桃太郎の剣の冴えが披露される「枯れ葉の剣」を読むとついつい次巻に手が伸びそう。2024/08/06
pohcho
60
読友様のレビューで知った本。隠居の愛坂桃太郎が、ある日偶然息子が外に作った孫の桃子とその母・珠子に遭遇、あまりの孫の可愛さにとうとう長屋に引っ越しまでしてしまう。人気シリーズ第一弾。文庫だし字も大きいし、気を張らずに楽しめるのでスキマの読書に最適。息子がほとんど登場しないけどほんとに息子の子なのとか、じいじ家に帰らなくてもいいのとか、いろいろつっこみたくなるが、孫娘にメロメロの桃太郎がとても微笑ましかった。桃子がまだ赤ちゃんなのだが、これからしゃべりだすともっと面白くなるかも。続きもまた読もうかな。2020/07/11