内容説明
どんな盗賊も破れない金蔵を作ったと豪語する札差大口屋の主・喜左衛門。その噂を聞きつけた海千山千の老盗賊“弁天の五郎蔵”が大口屋に押し入ったが、駆け付けた役人に取り囲まれ、呆気なく御用となった。盗賊を嘲笑い金蔵を自慢する喜左衛門の様子を耳にした“眠り猫の勘兵衛”は、難攻不落の金蔵に挑むべく密かに行動を開始する。人気書き下ろし時代小説、シリーズ第二弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー。以降、時代小説で数々のシリーズを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
57
日溜り勘兵衛極意帖「仕掛け蔵」2巻。主人公錏勘兵衛は盗賊=悪人なんだけど盗賊退治をする、そしてその盗んだお金もちゃっかりと頂く。痛快でスッキリする物語。藤井邦夫さんの小説テンポも速く読みやすい。次巻も期待。2014/07/17
真理そら
19
藤井作品の最初にこのシリーズを読むつもりだったのに…。プロの盗賊のプライドをかけてがんばる勘兵衛さんの蔵破りが楽しい。2018/12/16
あかんべ
10
元忍びの勘兵衛の技がすごい。最終結末に、秋山久蔵か、乾蔵人をぜひ登場させて欲しい。出版社のokが出ればだけど。2014/06/25
いつでも母さん
9
藤井さんの新シリーズ2巻目! 盗賊なのに悪を討つ錏勘兵衛とその仲間達の活躍がイイ!サクサク読めて読後感もスッキリです。今からラストは誰かと死闘の末亡くなるとか、廃業するのかなぁとか老黒猫安否が鍵か?とか、そっちの心配をしてしまう自分が居ますが、ここは是非ともずーっと続けて欲しいと願うのみです。 2014/05/24
タカシ
8
眠り猫2巻目、『仕掛け蔵』と『拐かす』は面白かったです。2019/11/22