内容説明
新大橋近くで旅の侍が何者かに襲われた。偶然行き合わせた女医桂千鶴は旗本の菊池求馬と共に助け出すが、手当の甲斐なく侍は息を引き取る。遺されたのは高価な熊胆と、おふみという女の居場所を告げる謎の文。死の直前、侍から熊胆を託された千鶴は、その無念を晴らすべく真相に迫っていく。父の遺志を継いで女医となった千鶴の活躍を描く好評シリーズ、新展開の第九弾。
著者等紹介
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。小松左京主宰「創翔塾」出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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calaf
15
良く知られた江戸時代の身分制。もちろん不条理ながら、これによって秩序が保たれていた面も?そしてだからこそこんな話が出来てくる? (^_^;;;2015/02/03
山猫
8
謎解き部分は少なめです。「はしか」ってそんなに大病扱いだったかなぁ?昔は「誰でも一生に一度は罹るもの」みたいな認識だったはずで、「疱瘡(天然痘)」と間違えてない?2017/04/12
みちゃこ@灯れ松明の火
8
読むまでは表紙の意味が解らず「何があった?」と思ったらそういう事だったのか。千鶴先生、いい仕事してるよなぁ。清治も落ち着くところに落ち着いたし良かった。また新しい圭之介が出てきた事で8巻まではそろそろ終わるのでは?と思ったがまだまだ続きそう。良かった♪。次巻でシリーズに追い付く。2015/09/04
mahiro
8
江戸の街に一人で診療所を営む女医の事件帖。主人公が女性故に岡場所の女達や理不尽な扱いを受ける女性の描写も同情的だ。たまにはほわっとした捕物帖もいい。『初嵐』が好みだった。2015/06/10
さゆき
3
図書館からの借り物。藤原さんのお話しでこのシリーズが一番好きなのだけど、今回も千鶴先生と求馬さまは進展なかったな~(((^_^;)もう9巻なのに。でも、今回は今後も活躍しそうなキャラが増えたし、新展開もあったので、次巻に期待かな?2013/01/13