内容説明
老中・松平定信の暗殺を未然に防いだことで、江戸のわけあり空家に住み込んで管理する明屋敷番となった内藤三左。早速、住み慣れた本所から浅草に引越すが、桁外れの美麗な庭を持つ新居に圧倒される。その庭に深夜、曲者が闖入。捕えてみれば、非業の死を遂げた幕府造園の責任者の忘れ形見、下川草助だった。痛快書き下ろし第二弾。
著者等紹介
七海壮太郎[ナナミソウタロウ]
1964年千葉県印旛郡酒々井町生まれ。日本大学経済学部卒業後、広告代理店の営業マンを経て執筆活動に入る。老若男女を問わず、誰が読んでも楽しめる時代小説を目指して奮闘中。一男二女の父(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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え
8
あー面白かった。主人公が「万事にこだわりのない気風(文中より)」というすがすがしい人物で、読みながらニヤニヤヘラヘラくすくす楽しいです。伏線がわかりやすく、あやしい人物はかなりくさい。意外な展開はそれほどなくてテッパンなのですが「いよ、待ってました!」と声をあげたくなる。「直参旗本、内藤三左衛門。親兄弟、妻子のある奴ぁ、退いときな。こっから先ぁ、地獄だぜぇっ!」ヒュー!2013/07/05
ひかつば@呑ん読会堪能中
6
第2弾。いやぁ愉快だ。こりゃ呑みながら読むのに丁度いいな。濃いキャラクターにドタバタが滑ってるところもあるが、庭の秘密を解く所などいい味出してくてれる。次にも期待しよう。2013/05/23
こおり
5
引越し侍2 一作目よりさらに面白かった!明屋敷番として転居した先は、 非業の死を遂げた作事方庭作 下川武平の拝領屋敷であった。闇討ちで命を落とした武平の死の真相を三佐たちが探ることに…。老中と普請奉行のキャラがこれまたいいな。この屋敷の不審が解決したということは、また引っ越すのかな?引越し侍だし。続きが楽しみ。2013/06/16
はじこう
1
シリーズ(1)から相変わらず、小気味良いテンポが続く。 文字通り理屈抜きのエンタメが心地よい!2013/10/04
好奇心
0
老中・松平定信の暗殺を未然に防いだことで、江戸のわけあり空家に住み込んで管理する明屋敷番となった内藤三左。早速、住み慣れた本所から広大な邸に移り住んだ、時代劇に良く出てくる旗本中間部屋で内緒で賭場が開かれ、旗本の生活の糧になる、現実は本当にあったのか、それほど旗本は低収入か?奉行所同心ともに、庭方役と商人の結託した不正の犯人を捜す、いつの時代も変わらぬ役人と商人の汚職、それに立ち向かう、役人、この構図は変わらない、松平定信はいつも精錬潔白の人 田沼意次と比較され、登場した人物 2024/07/14
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