出版社内容情報
プロテスタンティズムを基底とする西欧近代の文化現象を軸とし，アジア宗教の特質を救済理論をめぐるインド知識人の正統と異端の形成に遡って詳述。
【内容】
１ バラモン宗教意識の反狂躁的・儀礼主義的性格
ギリシャ知識人階層ならびに儒教的知識人階層との比較
２ 法と自然法問題の欠如
３ インドにおける知識、禁欲と神秘主義
４ 沙門とバラモンの禁欲
５ バラモンの文献とインドの学問
６ 救済技術（ヨーガ）と宗教哲学の発展
７ 正統的救済理論
８ バガヴァッド・ギーターの救済教説と職業倫理
９ 貴族的職業僧侶階級の異端的救拯論
