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双葉文庫
秋思ノ人―居眠り磐音江戸双紙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 340p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575665659
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

甲府勤番支配の任を解かれた速水左近の江戸帰着を目前にひかえ、急遽速水一行の出立が三日早まったとの知らせが小梅村の磐音にもたらされた。速水左近の身を案じた磐音は、速水杢之助、右近兄弟と霧子を同道し、甲州道中をひた走るが……。超人気書き下ろし時代小説第三十九弾。

内容説明

初冬の陽射しが山の端を照らす頃、甲府勤番支配職を解かれた速水左近は、三人の供を従え一路江戸に向かっていた。一方、田沼一派の動向を知った坂崎磐音は、速水一行の帰路を案じつつ夜明けの甲州道中を急いでいたが…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、超人気書き下ろし長編時代小説第三十九弾。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を刊行、時代小説の旗手として高い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ガクガク

98
前巻に続き、今度は速水左近が磐音の根回しによって、甲府勤番支配の任を解かれ、奏者番として江戸に栄転・帰還することとなる。だが、意次・意知一派が簡単に左近を江戸入りさせるはずもない。例の如く江戸までの道中、二重三重に張り巡らされた刺客たちと磐音らの、お互い裏をかきつつ騙し合いの死闘が繰り広げられる。本編の主人公はもはや左近以外にはない。三年の甲府での勤めぶり、別れに際しての心配りや送る甲府住民らの反応が、左近のリーダーとしての資質、人間性、魅力を存分に示している。脇役の素晴らしさは本シリーズの大きな魅力だ。2014/11/16

文庫フリーク@灯れ松明の火

92
島流しならぬ山流しと揶揄される甲府勤番支配職から、再び幕府中枢・奏者番へ返り咲く速水左近。幕政を専横する田沼意次の差し向ける刺客から、速水を護る磐音一行との攻防。速水左近が話の中心ですが、南町同心・木下一郎太と瀬上菊乃の祝言の近いことや吉原会所頭取の四郎兵衛・絵師の北尾重政など懐かしいメンパーが。最初のページで天明二年と記されていたので、将軍家治が没するまであと四年。あがく田沼意次との闘いも激しくなるのでしょうが、磐音本来の長閑なエピソードも入れて欲しいなぁ。私、一番読みたいのは縫箔屋・江三郎親方→続く2012/06/20

藤枝梅安

59
磐音が作ってきた人脈がじわじわと効き、甲府に流されていた速水左近が奏者番として幕政に復帰することとなった。が、突然出立を早める書状が届き、江戸に向かう道中に不穏な動きもある。磐音と速水の二人の息子が速水一行を出迎えるために東に向かう。刺客を退け、速水左近は江戸帰還を果たす。磐音の道場に尾張藩江戸屋敷の面々が姿を現す。更には佐野政言が磐音の留守に訪れたり、田沼意次が囲っていたおすなの弟と称する男も出現。磐音の周りがまた騒がしくなりつつある。筆者は佐野政言の「決起」までにどのような展開を用意するのだろうか。2012/06/30

優希

45
久々の巌音さま。今回は田沼意次の動向を知り、速水一行を案じつつ甲州街道を急ぎます。展開は見えるのですが面白いです。2023/11/17

tengen

45
磐音の画策で甲府勤番を解かれた速水左近の元へ江戸から予定より3日早い江戸帰着の策謀命令が届いた。如何に田沼一派の策略を潜り抜けるのか、それと知った磐音は甲州街道へ急ぐが果たして間に合うのか、が前半。間に合うんですけどね。たまにおきねちゃんや玲圓先生を抹殺しちゃう佐伯先生ですから。。。江戸に復帰して目にしたのはすっかり呆けた主、勢力を伸す田沼権勢とそれを牽制する徳川御三家とのせめぎ合い。磐音の画策と御三家の思惑との一致で己の復帰がなったことを読み取った速水左近は田沼派の一掃を覚悟するのでありました。2012/06/16

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