双葉文庫
秋声惑う―返り忠兵衛江戸見聞

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  • サイズ 文庫判/ページ数 314p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575665291
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

深い傷を負った与茂平を助け出した筧忠兵衛だが、御蔭参りの流行の中で、かつての恩人の孫夫婦が寺社奉行に捕らえられたことを知る。町火消しとともに探索を始めた忠兵衛に、神原采女正の新たな策略が。大反響の書き下ろし長編時代小説第三弾。

内容説明

深手を負った与茂平とともに定海藩下屋敷から脱出した筧忠兵衛は、自らの手で慣れない炊事をする毎日だった。だが、神原采女正から御前の正体と浅井蔵人の策略を聞かされ、激しく動揺する。そんな折、恩人の元五番組頭取の孫夫婦が寺社奉行に捕らえられたことを知り、心の葛藤から逃れるように慣れない探索を始める。書き下ろし長編時代小説、話題沸騰の第三弾。

著者等紹介

芝村凉也[シバムラリョウヤ]
1961年宮城県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。二十数年のサラリーマン生活を経て著述活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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とし

76
返り忠兵衛江戸見聞「秋声惑う」3巻。素直で真っ直ぐで清らかな忠兵衛さん良いですね、重傷を負った与茂平さん傷も癒え、忠兵衛と与茂平の信頼関係がより深まりましたね。2022/04/13

やま

67
総合武術の遠州立見流を遣う筧忠兵衛の活躍の物語です。遠州定海藩主・樺島直篤は、鬼謀の主君御側御用取次・神原采女正に藩転覆をはかった首謀者として忠兵衛を殺すように命じる。忠兵衛は、神原の謀にかかり、自らを助けてくれる者達を疑いだしたことで。いままでの真っ直ぐな心で人に接することが出来なくなる。それにより忠兵衛を支えていた者達が離れて、一人になりかけた忠兵衛をもとに戻したのは、一番側で忠兵衛の世話をしていた与茂平の変わらぬ心であった。それに気が付いた忠兵衛は、神原の謀から解き放たれる。→2022/10/31

tengen

40
深い傷を負った与茂平を連れて窮地を脱した忠兵衛だが、御側御用取次神原采女から御前様の正体と浅井蔵人の策略を聞かされショックを受ける。そんな折、火消し魚河岸仲裁時に世話になった恩人・元五番組頭取の孫夫婦が寺社奉行に捕らえられたことを知り、自らの葛藤から逃れるように火消しの甚八らと探索を始める。 浮かび上がった、墓石の戒名への朱入れ、山形藩、伊勢参り。全く異なる三つのキーワードに忠兵衛は頭をひねる。☆彡シリーズ3作目になって段々と文脈が弛みだしてきた様な。。。2017/11/28

海猫

16
前作の後日談的内容。今回は比較的地味でも策略と探索ありと読ませる仕掛けもある。そのあたりの入り組んだ策謀や人間関係がただ単にわかりにくいだけになっているところが多々あり主人公が惑う展開にいまいち感情移入できず、工夫は理解できるもののストーリーとして作り込みの甘さも感じ乗りにくい巻だった。人情ドラマの部分は実に良く出来ているだけになんとも惜しい。2013/01/17

だいしょう@SR推進委員会

15
忠兵衛、よくここまで成長したなぁ~。人の言に惑わされながらも、信じるべく自分自身の意志を持てるようになった青年。そんな彼のゆく道には、さて、どんな結末が用意されているのか、ますます先が楽しみになってきた。忠兵衛が巻き込まれる事件は、ちょいと無理を感じたけれど、他の登場人物たちがわくわくするようなキャラになってきたので、よしとしましょう。とくに、浅井さん、期待だおれにならないよう、頼みます。がつ~んといっちゃってください。与茂平の世話女房ぶりも、次回は復活の見込みで、これも楽しそう。人情も絡んで絶好調ですな2012/01/22

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