内容説明
田舎大名の上屋敷で幽霊騒動が起き、怨霊に取り憑かれ怯える藩主。吉原遊びで八巻卯之吉の辣腕同心としての名声を聞いた藩主は、化け物退治を依頼する。お化けは大嫌いなのだが、持ち前の野次馬根性に目覚め、銀八と女剣士の溝口美鈴を引き連れ、大混乱する家臣たちを尻目に大名家に乗り込む卯之吉。大好評シリーズ第六弾。
著者等紹介
幡大介[バンダイスケ]
1968年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。テレビ局嘱託職員、CM製作会社に勤務。1995年、文筆業に転じフリーライターとして活躍。2008年、「天下御免の信十郎」シリーズ(二見時代小説文庫)で時代小説作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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初美マリン
98
仕掛けも、動機も、解決も、不十分でした2021/05/26
sin
54
領地で起きた怪談を繋ぎに、話題の凄腕同心を呼び寄せた遊興大名だが、自らの屋敷で怪異に遭遇して助けを求める。おっかなびっくり招きに応じた卯之吉だが、唯一苦手なお化けに家老殺しの濡れ衣を着せられてしまい…女誑し、いや人誑しの魅力に助けられ、そして今回も慣例に捕らわれない現代人顔負けの柔軟な判断力が、冴えた推理を披露する。2019/06/08
はにこ
39
大名の屋敷にお化け騒動が持ち上がり、そこに派遣された卯之吉。死体は平気でもお化けは怖いのねwwへなちょこの卯之吉を慕う美鈴。今回も剣や柔術で卯之吉を助け、お化けの変装までさせられて大活躍だったねぇ。この恋心に気付いてあげて欲しいわぁ。まだまだお峰との決着はつかないのね。。2021/04/18
ベルるるる
37
美鈴がかっこいい!!美鈴の思いは、卯之吉に届く日が来るのかしら?2018/08/26
とし
35
前回読んだ第五巻「遊里の旋風」よりさらに進化した卯之吉。ひ弱でふらふらしているの同じだが、謎解きのひらめきは卯之吉が、細かな処理は周りが行うように少しずつ変化、成長してきたか面白くてめり込んでしまう。美鈴さんの気持ち卯之吉さん少しは受け止めて欲しいなと思う。2013/10/18