感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文庫フリーク@灯れ松明の火
46
尾張・徳川宗秋の雷鳴の剣VS風鳴の剣。秘剣対秘剣が決着。普段は気にも留めない地の文『人は祈るしかできない時がある。もしかしたら人は祈るために生まれてきたのか』が心と重なる。時は経過して時代は江戸から明治。晴れて邏卒(警官)となった竜之助。元奉行所仲間の高田九右衛門・矢崎三五郎・岡っ引き文治・お寅も健在。剣を警棒に変えて妻帯。子供まで。妻となったのは、あの女性。なるほど本名はごつい。穏やかな大団円のシリーズ最終巻。被災地の皆様、被災に胸を痛める皆様に、一日でも早く穏やかな日々が戻ることを切に願う。2011/03/14
タツ フカガワ
43
風を集めて最速の刃風を巻き起こす竜之助の“風鳴の剣”と、光を集めて力に変える尾張家徳川宗秋の“雷鳴の剣”との対決がこの最終巻のクライマックス。突っ込みどころはありますが圧巻の剣戟「光の中へ」と、明治に入ってからの竜之助や、彼と関わりの深い人たちのその後を幽霊騒動とともに描く「江戸の幽霊」が面白かった。2024/12/11
momi
19
シリーズ第十三弾!若様が同心になって、江戸の町でおこる難事件、珍事件を解決するこのシリーズも最終巻になりました。最初のころは、庶民が食べるお蕎麦の食べ方も、お寿司の食べ方も知らなかったほどの、お坊っちゃま竜之助が、尾張との宿命の対決…毎回出現する刺客たちに立ち向かって行く。そして親子の名乗り…。江戸から明治へと時代もかわり…ラストは…クスッと素敵な終わり方!痛快時代小説ここにあり(^^)満足です!! 2012/10/19
こおり
14
若さま同心シリーズ最終巻 見習いから憧れの同心になれた若さまは、うれしそうにべらんめえの練習。思わず「かわいい」とつぶやいたら、次の爺ぃのセリフが「かわいいのう」だった。秘剣対決の場面はグッときた。秘剣の運命に翻弄された竜之助、全九郎、宗秋の思いが切ないほどに伝わってきたよ。ラストは明治時代。御一新後もみんな元気そうで良かった。そして竜之助に新しい家族が!私の大好きなハッピーエンドだったし、とにかく大大大満足のシリーズだった。風野さん、ありがとうございました。2013/06/13
ひっと
13
良い終わり方でした。良かったです。2015/08/16