内容説明
お旦那博奕の客からの礼金で大金を手にした萬屋承ノ助は、蕎麦屋松竹庵の主八五郎に孫娘のお春、作兵衛長屋の住人たちなど普段世話になっている人たちを、江ノ島までの三泊四日の物見遊山に招待した。好事魔多しで、旅費の紛失や万吉の突然の発病で旅は途中で中止となるが、そこで承ノ助は、遺恨の相手で兄でもある信三郎と遭遇する。書き下ろし長編時代小説第五弾。
著者等紹介
沖田正午[オキダショウゴ]
1949年、埼玉県生まれ。埼玉県立与野高校卒業、2006年『丁半小僧武吉伝賽の目返し』(幻冬舎文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
121
天神坂下よろず屋始末記「あと始末承り候」5巻。賭博の礼金で得た大金で、日ごろ世話になっている人たちを物見遊山の旅に招待したの良かったんですが、濡れた手で粟の大金では良いことは続かなかったようで、やっと行く末に踏ん切りがついたようですお疲れ様です。2016/02/10
ロックイ
0
中途半端な幕切れに少々不満が残る。よろず屋を廃業する決心をしたみたいだけど、考えが二転三転する承さんだけに、どうなることやら。続きが気になるけど、承ノ助じゃなくなったのならこの巻でシリーズ完結なのかも。だとしたら、やっぱり中途半端な幕切れと言わざるを得ないなぁ…2014/09/22