内容説明
楓の葉が色付く季節を迎え、米田屋一家と下谷の正燈寺に紅葉狩に出かけた湯瀬直之進。その頃、米田屋の娘おあきに想いを寄せる平川琢ノ介は、破格の報酬につられ口入屋山形屋康之助の用心棒に雇われていた。警護について間もなく、刺客の凶刃をからくも凌いだ琢ノ介は、執拗な襲撃にさらされる康之助の命を守るため、直之進に助太刀を依頼するが…。大好評シリーズ第十八弾。
著者等紹介
鈴木英治[スズキエイジ]
1960年、静岡県沼津市生まれ。明治大学経営学部卒業。1999年、『駿府に吹く風』(刊行に際して『義元謀殺』に改題)で第一回角川春樹小説賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
127
口入屋用心棒「平蜘蛛の剣」18巻。直之進、佐之助、富士太郎、琢ノ介それぞれいい方向に、直之進と佐之助一緒に用心棒稼業にますます面白くなりますね。2015/08/05
はつばあば
40
「明けない夜は無い」と佐之助にも直之進にも春がやってきました。勿論冨士太郎にも。それにしても人の恨みってものはどこで買うか・・わからないのが怖い。たった数日で5回も襲われる口入屋の山形屋。最初で大工の棟梁が行方不明の件と山形屋に接点が?こやつが悪役ではないのかなんて勘繰りましたが・・違いました。人は見かけで判断してはあきません(;´∀`)。湯瀬直之進・倉田佐之助・平川琢ノ介の三人ずっと用心棒を生業としていくつもりなのだろうか・・。2022/06/25
ぶんぶん
18
【図書館】シリーズ、第18弾! 琢ノ介が手に負えぬ用心棒仕事を直之進に頼って来た。 口入屋・山形屋康之助は執拗に攻撃されていた、ひとりでは難しいと直之進は佐之助に援護を頼む。 二人でもどうにかという凄まじい凄腕の相手、西村京之助、平蜘蛛の剣とは。 相変わらず剣戟シーンは迫力を魅せる、二人がどう立ち回っているのかリアルに判る。 どうにか、決着を見るが、富士太郎の件は後を残して次巻へ。 それぞれの春を迎えるが、富士太郎と琢ノ介の春は、まだまだの様だ。 山形屋康之助、まだまだ何かありそうだ。 2023/08/26
rakim
6
18巻目!と思いながらも読んでしまうのは、主要登場人物がみんな「善人」ばかりだから。敵役はバッタバッタと斃され捕獲されていくけれどもあんまり血生臭くはなく、コミックのような筋立て。次巻への伏線の不穏な動きあり・・続く。2011/02/22
ばるたん
2
事件も起こるが、登場者それぞれの私生活にもいろいろ起きているようで・・相変わらずの面白さ継続!2023/07/20