内容説明
駒込富士に詣でた折、浅間三左衛門は偶然仇討ちの場に出くわし、助太刀に出ようとしたのを押しとどめた山田孫四郎と名乗る老侍と懇意になった。山田は、七年前に自分の代わりに殺された居酒屋の若主人の仇を捜しているという。浪々の身となってまで、他人の、それも町人だが友と認めた男の仇を討とうとする老侍に、三左衛門は興味を引かれる。書き下ろし長編時代小説、大好評第14弾。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。四季の変遷とともに人情の機微を繊細に描く時代小説には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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calaf
13
え?いつの間にやら八尾半四郎、菜美と所帯を持っていたのか・・・そういう結論で良いの?まぁ別に良いのでしょうけど (^_^;;;2015/07/04
ひかつば@呑ん読会堪能中
3
前の2巻はハードな話だったが今回は従来のお節介な三左衛門人情話に戻っていた。なかでも第2話「武辺不覚悟」は、役目とはいえ友を裏切らざるを得なかった藩士が最後に見せた武士の意地が凄まじく、ありがちだが中々お目にかかれない決着シーンにより、これまでとは一味違った話になっていた。次も楽しみだ。2013/04/09
すぴか
2
半四郎と菜美は所帯もっちゃってあるのね。祝言の様子とか読んでみたかったような気もします。おきちはもう三歳なんですね「ちゃん」だけだったけれど言葉を発してる場面があって少し感動しました。(初版:2010.7.18)2012/08/16
Masayoshi Arakawa
1
20150514108 とうとう半四郎が嫁を貰った。雪乃ではなく遠縁の菜美だ。未だ雪乃が忘れられず?まだ一山、ふた山有りそう?2015/05/12
めにい
1
このところ、三左衛門が大きな陰謀事件にかかわる巻が多かったが、今回は元の感じに戻り、ささやかな人間の機微にふれる物語に。ほっとする。2012/06/17