出版社内容情報
全九郎に左手を斬り落とされた竜之助は、お寅の家で看病され治療に専念していた。そんな時、日本橋の老舗の飴屋・小田原屋の隠居が殺されるという事件が起きた。下手人は妾のおきたと思われたが、竜之助は話を聞くだけで真犯人に迫っていく。
内容説明
柳生全九郎に左手を斬り落とされた徳川竜之助は、さびぬきのお寅の家で、お寅やお佐紀に看病され治療に専念していた。そんな時、日本橋の老舗の飴屋・小田原屋の隠居が殺されるという事件が起きた。下手人は妾のおきたと思われたが、竜之助は岡っ引きの文治の話を聞くだけで真犯人に迫っていく。大好評シリーズ第十弾。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒業。93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タツ フカガワ
43
全九郎との対決で左手を斬り落とされた竜之助のその後が気にかかるシリーズ10作目。素早い処置でかろうじて左手は再接着したものの竜之助は長く床に就くことに。それでも竜之助は、耳に入ってくる難事件を病床から解決する“安楽椅子探偵捕物帖”というのが面白い。なかでも「おだやかな窓辺」がよかった。ただ、自らの出自に疑問を感じた全九郎が、尾張藩下屋敷である人物にいとも簡単に斬殺されるファンタジー色濃い剣戟描写に脳内に「?」が点滅しながら読了。2024/12/04
ベルるるる
26
もう剣は使えない竜之助。同心としてどうなっていくのかな。実在の中村半次郎が登場。これでもう徳川幕府が終わるとわかる。 竜之助のこれからはどうなるんだろう。前作から、心配ばっかりしてる私。2016/08/07
アン・シャーリーこと寺
18
左手の負傷をなんとか繋げるが、剣の復活は絶望的な竜之助。お馴染み巻末のチャンバラはどうなるのかと思えばナイス助太刀。あっぱれな助太刀であった。流石〇〇〇〇〇←ネタバレなので伏せとく。そして柳生全九郎、無念。だけどちょっと救われる優しいラスト。2013/07/28
椿
11
なんとか手は、くっつきそうだけど、まだまだフラフラして危ういなぁ。安楽椅子探偵、楽しかったよ。2015/01/20
退院した雨巫女。
11
《私‐図書館》若様の手は元に戻るかな?でも、聞くだけで、事件を解決できるなら、同心という仕事は、適職だとおもいます。2011/08/31