内容説明
お吟の店、浜乃屋で飲んだ帰り道、華町源九郎は小名木川にかかる万年橋のたもとで、若い娘を襲う四人の若者を痛めつけた。最近、両国広小路などの盛り場で目に付くようになった、伊達気取りの若い衆の仲間だった。この若い衆が大店に難癖を付けて強請りをするようになる。どうやら黒幕がいるらしい。大好評シリーズ第十五弾。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年、埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒業。1990年、『剣の道殺人事件』で第36回江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビュー。剣豪・人情時代小説で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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史
3
母子の絆を裂き若者を悪用する悪党どもに、長屋の民は切り込んで。2022/01/09
nyaboko
3
長屋の少年が悪い道に入りそうになるも、なんとか戻ってこれた話。うーん、大物をからめずに仙吉関連をじっくりやって欲しかったなぁ。大物親分と話をからめたせいで、どっちつかずで中途半端な話になってしまった感。もったいない…。2012/09/28
ひかつば@呑ん読会堪能中
2
道を踏み外した長屋の若者仙吉がいつのまにか改心する「若気の至り」とひと括りにできない話。多くの時代物を読んでいつも疑問に思うのが「大人しく帰れば見逃してやる」てやつ。さんざん悪さしてることが判ってる相手なのになんで捕まえずに見逃すのだろう?今回も捕まえておけば違う展開になったと思うのだが...2012/10/21
守里
2
イキがりたい年頃の少年たちが、次第に悪に取り込まれ、犯罪の片棒を担がされていく。彼らの姿に今の若者たちが重なるのは、いつの世もこの年代の男の子は変わらないからなのか、作者が今の子どもたちを頭に浮かべて書いていたからなのか。いずれにしても、彼らの「おっかあ」たちとまさにリンクする世代としては、身につまされること夥しかった。2011/08/07
犀門
0
#141★★★☆☆2014/09/15