内容説明
六年前、江戸の町を騒がせていた、凶悪な夜盗・赤熊一味。源九郎や紋太夫の活躍で捕らえることができたが、その残党がまた江戸に舞い戻り、押し込み強盗を働き始めた。赤熊一味の狙いは?そんなとき、わけあって、おとらという老婆がはぐれ長屋に引っ越してきた。大好評シリーズ第十四弾。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年、埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒業。1990年、『剣の道殺人事件』で第36回江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビュー。剣豪・人情時代小説で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
29
はぐれ長屋の用心棒「おとら婆」14巻。6年前に江戸を騒がせた盗賊団・赤熊一味の捕縛に町方に助した源九郎と菅井さん、その折に罪のない息子が巻きこまを殺された。殺されたのは、町方や源九郎と菅井だと逆恨みし、生き残りの赤熊一味に手を貸す今までにない筋書き、最後は、はぐれ長屋住民の情けを知り目出度しで終わる。おとら婆さんの性格が良いな~。2014/01/11
史
4
一つの仇と、無意味な逆恨み。戦うか長屋の民。2022/01/05
nyaboko
3
ある盗賊一味を倒したら逆恨みされて殺されそうになる話。今回はおばあさんがキーマン、ということで「情にほだされるだろう」と予想したら案の定でちょっとガッカリ。にしても村上さんの薄情さから、一人のおばあさんの心情を追い詰め犯罪に走らせたのだから酷い。なんか勧善懲悪的なものに近いが、スッキリしないお話だったなぁ。2012/09/19
tak
2
★★★☆☆2024/08/30
ソババッケ
2
シリーズ14作目。6年前に江戸を騒がせた盗賊団・赤熊一味の捕縛に源九郎と菅井が活躍した。しかし、生き残りの2人が新たに盗賊団を結成し、復讐のために江戸に舞い戻ってきた。腰痛ではぐれ長屋に担ぎ込まれたおとら婆の役目は・・・。それにしても材木問屋の木村屋は太っ腹。用心棒代として源九郎にぽんと50両を渡した。普段は笠貼りを生業としているのにである。笠貼りの手間賃とのギャップが面白い。孫六の孫が生まれて半年。かわいい盛りである。今回は六間堀町の華町家も浜乃屋の女将、お吟も出てこなかった。★3.22012/09/24