出版社内容情報
私は何としても防人歌の詩と真実に迫らねばならない。
『万葉集防人歌全注釈』『万葉集防人歌の国語学的研究』につづく、「防人歌研究」3部作、遂に完結。
防人たちが己が歌に込めた、深い悲哀と忍苦とを思いやり、その叫びと祈りの声に耳を澄ませ、「防人歌」の本質を全12章で追究する。
序に代えて 防人歌の詩と真実を求めて
凡例
第一章 防人歌の概要と研究上の問題点
第一節 防人歌の所在、その数など
第二節 防人歌の概要
第三節 防人歌研究における問題点
第二章 防人制度の沿革と概要
第一節 防人制度の沿革・変遷
第二節 「軍防令」に見る防人の制度
第三節 防人制度の概略
第四節 東国防人専遣の問題
第三章 防人たちの国々 古代東国、その歴史
第一節 大化前代及び大化改新と東国
第二節 防人たちの国々
第四章 防人たち その社会と生活
第一節 律令身分秩序
第二節 律令負担体系と東国農民
第三節 防人の身分・階層と有姓者の問題
第四節 防人と渡来人
第五章 防人歌の成立
第一節 防人歌における成立と性格の関係
第二節 防人歌における「成立」とは
第三節 「防人歌の歌」とある「歌」とは
第四節 防人歌における集団的場(座)
第五節 防人歌詠出の場所・時点
第六章 防人歌の蒐集と採録
第一節 防人歌の蒐集・採録 その意図と実際
第二節 防人歌と大伴家持
第三節 拙劣歌の問題
第四節 昔年の防人歌
第五節 防人部領使
第七章 防人歌の筆録
第一節 題詞及び左注の問題
第二節 漢字の伝来・受容と普及
第三節 漢字による国語表記と『万葉集』の表記形態
第四節 防人歌の表記及び用字の特色
第五節 防人歌の筆録
第八章 防人歌の歌意の検証・確認
第九章 防人歌の性格
第一節 防人歌の民族的性格
第二節 防人歌の相聞歌的性格
第三節 防人歌の官公的性格
第十章 防人歌における修辞的技巧及び類歌
第一節 万葉集の枕詞・序詞覚え書き
第二節 防人歌に見える枕詞
第三節 防人歌に見える序詞
第四節 防人歌に見える類詞
第十一章 東歌における防人歌
第一節 東歌における地名
第二節 「対馬の嶺」
第三節 東歌の中に「防人歌」と分類されている五首
第四節 東歌の中に「防人歌」と分類されていない防人歌
終章 防人歌の詩と真実
【付載】防人歌研究文献目録(昭和元年~平成十三年)
あとがき
内容説明
『萬葉集防人歌全注釈』『萬葉集防人歌の国語学的研究』につづく、「防人歌研究」3部作、遂に完結。防人たちが己が歌に込めた、深い悲哀と忍苦とを思いやり、その叫びと祈りの声に耳を澄ませ、「防人歌」の本質を全12章で追究する。
目次
防人歌の概要と研究上の問題点
防人制度の沿革と概要
防人たちの国々―古代東国、その歴史
防人たち―その社会と生活
防人歌の成立
防人歌の蒐集と採録
防人歌の筆録
防人歌の歌意の検証・確認
防人歌の性格
防人歌における修辞技巧及び類歌
東歌における防人歌
防人歌の詩と真実
著者等紹介
水島義治[ミズシマヨシハル]
大正9年(1920)北海道余市郡余市町に生まれる。昭和29年(1954)日本大学通信教育部文学部卒業。昭和35年(1960)北海道大学大学院博士課程修了。昭和63年(1988)文学博士号を授与される。日本大学教授定年退職(1990)後、いわき明星大学教授(1997年まで)平成19年4月7日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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