内容説明
「民に代わりて仇を討つ!」との強い思いで、火盗改方長官、香坂主税は「注進箱」を設置した。一家皆殺し、辻斬り、神隠し…卓越した武芸と推理力をもつ香坂が“見えずの金太”と“闇隠れの銀次郎”の二人の密偵を使い、謎を解き悪を成敗していく。ミステリーなど多くの作品がある著者の、初めての書き下ろし時代小説。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。87年、短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。97年、『百鬼譚の夜』で再デビュー。翌年に専業作家となり、ミステリー、ホラー、幻想小説など、幅広い分野の作品を精力的に発表している。俳句と翻訳も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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文句有蔵
5
まんま鬼平のパクり。章立ても言葉遣いも登場人物も。作家が池波の大ファンで、惜しくも中途で終わった鬼平シリーズを書き続けているのだと思えば腹も立たぬ。普通に勧善懲悪の、由緒正しき時代小説である。恥も外聞もなくここまで真似るのであれば、いっそ人物もそっくり同じ名前にしてしまえばよかったのに(笑)……ま、それはご遺族も鬼平ファンも許さぬのかも。池波調には違いないが、池波特有の「軽妙洒脱」と評される脱線がないので、池波信者には食い足りぬかもしれぬ。2015/01/11
♨︎小作忍♨︎
0
面白かった2014/06/09
ひーたろー
0
「影斬りの夏」の、三沢夫婦が良かった。人情系時代物。ホラーで良く名前を見る作家さんだけれど読むのは初めて。今度はホラーも読んでみたい。2013/10/06
ユイ
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倉阪にしてはえらくフツ-であった。2010/02/15
wakatsuk
0
作者から江戸ホラーかと思って読んだら、ストレートに捕物帖でした。鬼平好きだった人間としては普通に楽しめましたが。倉阪さんはこういう方面もいけるんだなあと。2009/01/13
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