内容説明
安中藩江戸留守居役の江藤刑部が囲っていた女、お杏が突然姿を消した。内々にその探索を命じられた北町奉行所臨時廻り同心の白縫半兵衛は、お杏の幼馴染みで江藤配下の山内小五郎と共にお杏の行方を追うが…。「世の中には私たちが知らん顔した方がいいことがある」と嘯く、人情同心の活躍を描く好評シリーズ第七弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」で脚本家デビュー。以後、刑事ドラマ、時代劇を中心に400本以上の作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あかんべ
4
「出来心}ではネコババ犯の新吉を見逃し、財布に入っていた五両二分を立て替えた。あのお金はどうなったのかな?牢に入ると取り上げだよね。そのまま遠島となると、戻さなくてもいい?普段袖の下を貰っていなそうな半兵衛。台所事情は楽でなさそう。そのせいで人手不足?家作とか持っているのかな?2013/06/17
ソババッケ
4
シリーズ7作目。表紙の宇野信哉の絵は、湯島天神の奇縁氷人石と赤い蝶のおすみか。今回も、四話とも、毅然と裁く部分と、知らぬ顔を決め込む部分を峻別している。少し残念なのは結末が予想できてしまう点。たまには意外な結末もあってもいいのだが・・・。それにしても半兵衛の独り身はいつまで続くのだろう。21歳のとき、2歳年下の幼馴染だった妻は、難産により母子とも他界、それから15年ちかく。鎌倉河岸の居酒屋のお夕のもとへたまに通う程度で、なんら話は発展しない。相変わらず人手が足りない。雲海坊はほんとに忙しい。★3.32013/02/14
zuccalove
3
図書館。 切ない話ばかり。 柳橋の面々とのチームワークはとてもよかった。2017/08/27
あいら
2
尾行してる最中に、対象者が舟に乗っちゃうと必ず都合よく「どうした?乗んな!」と現れる船頭さんとか… 人手が足りない!と言う時に読経しながら現れる偽虚無僧とか(笑) お約束すぎて、ヨッ待ってました ヽ(≧∇≦)ノと思わず声掛けしたくなるシーンが目白押し(*^o^*) 時代劇ファンの方には強くオススメします♪2012/07/31
Suzu
0
知らん顔の半兵衛シリーズ第7弾。「籠の鳥」の小五郎・・・・。何だか哀れだ。お杏は小五郎に少しは気持ちはあったのだろうか?すぐに酒問屋の隠居の妾になったっていうのはどうなんだ?あまりのも人生捨てすぎじゃないのか?2016/02/21