内容説明
瀬戸物屋の主・文造が何者かに襲われ殺された。現場付近での目撃証言から、源助長屋に出入する女に目星を付けた半兵衛は、女の素性を確かめるべく長屋を見張っていたが、そこに現れた女は訳ありの様子で…。「世の中には私たちが知らん顔した方が良いことがある」と嘯く、北町奉行所臨時廻り同心・白縫半兵衛の粋な人情裁きを描く好評シリーズ第六弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」で脚本家デビュー。以後、刑事ドラマ、時代劇を中心に400本以上の作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あかんべ
4
四話めの「裏切り」は、秋山久蔵だったら屋敷を出たところか、朱引き外に出たところで斬り捨てそう。予想していただろうに見守っちゃうところが半兵衛か?2013/06/15
zuccalove
3
図書館。 チームワークの良さにあっぱれ! 久蔵さんとの阿吽の呼吸?もよかった。期待を裏切らない采配がいい。2017/08/26
ソババッケ
3
シリーズ6作目。宇野信哉の表紙はいつもいい味。今回は「通い妻」のシーンか、後姿が何ともいえない。日経新聞に掲載のイラストも毎日楽しみにしている。今回、知らぬが半兵衛に新たな決め台詞が登場、「世の中には噂、評判と申す裁きもあります」。噂は江戸の町を駆け巡り、時を待たずして広がる。そうなると、評定所も握り潰したままにはできないという通告である。それにしても半兵衛の生活は侘しい。屋敷で岡っ引きの半次たちと鳥鍋をつつくことぐらいしか楽しみはないのだろうか。もっと艶っぽい話も欲しいのだが。★3.02012/08/03
oguogumc
1
タイトルの話はぐっと来たね。2019/02/08
あいら
1
物語とはぜんぜん関係ないんだけど… これを読むと、鳥鍋と雑炊が食べたくなる(^_^;) 江戸物は、何気ない食べ物がすごく美味しそうに感じられるのは何故だ(笑)2012/07/03