双葉文庫
元禄一刀流―池波正太郎初文庫化作品集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 268p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575662818
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

浅野内匠頭の家来・堀部安兵衛と奥田孫太夫。吉良上野介の中小姓・清水一学。同じ一刀流の堀内道場に通いながら、敵味方にわかれざるをえなかった彼らを、師の視点から描いた“忠臣蔵外伝”とも言うべき「元禄一刀流」、新陰流の開祖・上泉伊勢守の戦国武将としての姿を描いた「上泉伊勢守」など、文庫初登場の7編を収録。

著者等紹介

池波正太郎[イケナミショウタロウ]
1923年東京生まれ。劇作家などを経て60年『錯乱』で直木賞を受賞。小説『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』『真田太平記』など著書多数。77年吉川英治文学賞、86年紫綬褒章、88年菊池寛賞を受賞。90年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タツ フカガワ

19
中・短編7編を所収。表題作は赤穂浪士討ち入り事件から1年後、剣術の師堀内源太左衛門が弟子である清水一学、奥田孫太夫へ思いを馳せる切ない一編。このほか、藩内の汚職事件に巻き込まれた実直な男の半生(実話!)「奇人・子松源八」、名大老にして名藩主の保科正之の苦悩を描いた「賢君の苦渋」が面白かった。2020/09/24

ドナルド@灯れ松明の火

19
【再読】再読といっても大部分忘れていた。読んでる内に思い出したがやっぱりいいなぁ。特にタイトルの「元禄一刀流」が読後感が良い。お薦め2020/04/25

ぶんぶん

13
【図書館】池波正太郎の短編集。 一つ一つが繋がりも無く流れていく作品集。 初文庫化と言うのもうなづける作品集だ。 ただ、その一つ一つに池波流の解釈があり面白い。 視点の置き方に工夫があり、「善を行い、悪行もこなす」という反逆の精神がここでも発揮されている。 一方的な「見かけ」では、どうにも出来ない事があるという教えがここにある。 ますます、池波の尋常でない手腕に感服する。 「剣客商売」読んでみようかな・・・2020/07/06

えみ

11
池波先生の初文庫化作品集。 改作前?(後かもしれないが)の話も収録あり。 表題の元禄一刀流、同じ一刀流の堀内道場に通いながら敵味方にわかれることになる弟子たちを師匠の目線から見た話。短編ながら深い思いが凝縮されていて良かった。2017/07/27

Kira

10
図書館本。表題作は堀部安兵衛、奥田孫太夫、清水一学たち三人に剣術を指南した師匠の目を通して見た忠臣蔵。清水一学の物語もまた読んでみたい。池波氏の文章を読むと、なんだかほっとする。2021/10/09

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