内容説明
湯瀬直之進は、ようやく探し当てた妻の千勢から、好きだった男を殺した倉田佐之助を追って駿州沼里を出奔したことを知らされる。事の背景には藩を二分する勢力争いがあり、直之進も無関係ではない。直之進は江戸小日向東古川町の口入屋・米田屋に出入りするかたわら、事件の真相を探るため、佐之助の行方を追うが…。好評書き下ろし長編時代小説シリーズ第三弾。
著者等紹介
鈴木英治[スズキエイジ]
1960年、静岡県沼津市生まれ。明治大学経営学部卒業。1999年、『駿府に吹く風』(刊行に際して『義元謀殺』に改題)で第一回角川春樹小説賞特別賞を受賞。新進気鋭の時代小説作家として注目されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんぶん
17
【図書館】シリーズ、第3巻! 3巻が借りられていたので遡って読む。 なるほど、又太郎はこういう登場シーンだったのか。 徳左衛門との確執は着いた、このシーンを読まなければ助っ人を頼むという後の場面が判らなかった。 結局、押し込みは佐之助が関係なく倒してしまった。 ストーリーが入り組んでいるから関係ない殺しも起こる、ここがよく判らないお話しなんだよな。 ちゃんと整理して書いているんだろうか、その場で筆を進めているんでは無いのでしょうが・・・6巻も飛ばしているが読むべきなのか、考え中。 2023/08/15
kanki
16
人間関係が複雑だ。どうなることやら。事件は、うまく解決。刺客や同心との不思議な縁。面白かった2024/12/04
ごへいもち
14
なんだか中途半端な感じ。表紙も好みでない。続きを読むか迷う2024/06/04
klu
11
八丁堀の同心がいい味だしています。ちょっと引いちゃいますけど!2018/10/17
屋根裏部屋のふくろう🦉
8
直乃進と佐之助の関係が、ただの沼里の事件だけではなく、男女の私情が絡んで宿命的な関係になりつつある。一連の事件の背後にいる黒幕は未だに姿らしきものも見せない。すかさず次の巻に参ろう。2018/08/16