双葉文庫
風冴ゆる―からくり文左江戸夢奇談

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  • サイズ 文庫判/ページ数 338p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575662252
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

入れ歯職人の桜屋文左はからくり師の顔を持ち、江戸の空を飛ぶ夢を持っている。彼が作った“茶運人形”が評判を呼び、海運業・八幡屋の主へ売ると、次から次に不可思議な事件に巻き込まれ、果ては、十数年前に江戸の町を震撼させた盗賊一味から狙われることに…。期待の新人によるシリーズ第一弾。

著者等紹介

秋山香乃[アキヤマカノ]
1968年、福岡県生まれ。活水女子短期大学卒業。中学時代は演劇部でシナリオやコントを書き、高校入学頃より小説を書き始める。『歳三生きてまた』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

54
粋な男とは文左のような男の為にある言葉だ。本職が入れ歯職人、一方で器用な手先を最大限に利用したことで類稀なる“からくり”師としての才能を持ち合わせているというなかなか時代小説としては個性的な一冊。文左と友人・楽庵の関係もまさに人情味溢れる江戸ッ子気質。さっぱりした性格と、熱のある志、何より相手を思いやる優しさ、読んでいて気持ちがいい。読むほどに幸せな気持ちになれる。父子の絆、呪いの人形、そして芝居小屋の役者傷害事件。精巧すぎるからくりが呼ぶのか、町で起こる事件に文左は巻き込まれるが、その結末は何とも粋だ!2022/06/05

雨巫女。@新潮部

10
文佐さんと楽庵コンビ最高。三つの短篇共傑作ですが、「父子からくり」が、一番のお気にいり、続き楽しみ。2010/09/27

ツキノ

6
以前から気になる作者だったのだけれど、なんと鈴木英治夫人だったとは!クセのない文体で、どんどん引き込まれるストーリー。おもしろかった!2013/03/11

2
★★★☆☆ 連作短編集2022/02/02

あここ

2
入れ歯職人やけど「からくり」考えてる方が多い文左さん。お爺ちゃんが空飛んだらしい。自分もからくり駆使して飛ぶのが夢。試作品でちょこっと風に乗れたけど墜落。。。まだまだ遠い。親友の医者兼戯作者の楽庵さんとのコンビが和む。からくり作って事件に巻き込まれ、戯作ヒットしても巻き込まれ(笑)何故か命の危険に晒されるほどになってしまう。2人のお互いを思う気持ちが憧れる。でも恋敵(笑)でも親友の寡婦。複雑な・・。お丸の旦那親子もステキだ。みんなカラっとしてて楽しい。何が本業か分からんようなるけど独り身は自由よね(笑)2013/09/30

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