内容説明
寛永八年、三千人の奥女中を従え、大奥総取締役として権勢を振っていた春日局は、実は家康の側室であり、三代将軍・家光の実母であった。家光は衆道を好み、いまだに世継がおらず、徳川幕府の前途には暗雲が立ち込めていたが、春日局は、大奥の女たちを操り、自らも豊満な肉体をなげうって、幕府を陰で支えていく。
著者等紹介
峰隆一郎[ミネリュウイチロウ]
1931年長崎県生まれ。日本大学理工学部、芸術学部中退後、編集者、週刊誌記者を経て作家活動に入る。1979年『流れ潅頂』で問題小説新人賞を受賞。以後、時代小説、推理小説で斬新な作品を意欲的に発表している
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