内容説明
秋の気配をただよわす西海道の峠道をいそぐ一人の若い武士。直心影流の達人、坂崎磐音であった。忽然と姿を消した許婚、奈緒の行方を探す途上、道連れとなった蘭医が因で、凶暴な異形僧たちに襲撃されることに…。些事にこだわらず、春風駘蕩のごとき磐音が、行く手に待ち受ける闇を断つ。大好評!痛快長編時代小説第四弾。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を刊行、時代小説の旗手として高い評価を得る
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感想・レビュー
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雪風のねこ@(=´ω`=)
78
掛けで資金を増やそうとするのは危険だわなぁ…。せしめた悪銭だからと割り切る磐音だが正直すぎるだろう!…と言いたい。がこの正直さが岩根の魅力なのである。とはいえ奈緒共々、悪性のとばっちりを受けてとても不憫に思う。2020/11/12
ミュポトワ@猫mode
47
50冊以上あるシリーズ時代小説の4巻目、読み終えました。この巻は、あんまり好きじゃないかも… なので、読むのに時間がかかりました… ネタバレになりそうなので、詳しくは書きませんが、もっと勧善懲悪な話が読みたかったです…ここで一区切りつかない感じでしたし… でも、個人的にはここでこのシリーズは一区切りかなって思います。まぁこれ以降の巻が手元にないからって理由なだけですがw まぁ図書館でたまたま見つけたとかで、また巡り合えたら、次巻以降をを読みます こんなゆるい感じでいったんこのシリーズは終わりたいと思います2018/06/21
よむよむ
43
磐音様、あまりに強すぎるっ 奈緒様、あまりに哀しすぎる・・・ 果たして二人に幸せは訪れるのか? 40巻以上続いているということは・・・嗚呼・・・ 2013/04/27
Atsushi
40
居眠り磐音シリーズ4作目。国許の紛争を収めた磐音は、身売りした許婚の奈緒を探す旅に出る。備前長崎から豊前小倉、長門の赤間関から京の島原、さらに金沢から江戸へと旅 は続く。身を売られる先々で奈緒が磐音に残した扇が切ない。2019/01/06
くまクマ
40
4/51冊目。雪に咲く華のように可憐で切ない奈緒が思い浮かびます。頑張れ磐音!2018/08/03