内容説明
アメリカ探偵小説論のみが、歴史的記述を不可分に要請してきたと思えるのである―年代記の形をとってアメリカの探偵小説を語り、文学全般をそこに取り込んで、二十世紀の歴史に大きな意味を持つアメリカの希望と悲劇が描かれていく。その視線は、日本の探偵小説の運命にも。かつてない手法によって構築された探偵小説論の大作。
目次
第1章 文芸復興・一九一三年
第2章 戦争は国家の健康法である
第3章 世界一周
第4章 時と砦について
第5章 合州国における戦争
第6章 悲劇の社会学
著者等紹介
野崎六助[ノザキロクスケ]
1947年東京生まれ。1984年、最初の評論書『幻視するバリケード』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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渋谷英男
1
これで短縮版なのか。完全版を読むのはどういう人だ?☆12023/10/31
naoya_fujita
0
このスピード感と迫力。文体の熱量が半端ない。冷たい事実の研究ではなく、圧倒的な思い入れに駆動されていく作品への探求。こういう評論を書きたいと、心から思う。2011/11/24
まりも
0
ハメットやクイーンへの作風変化への鋭い指摘やチャンドラーの日本人蔑視とも捉えられる描写など北米探偵小説の歴史がわかって面白い。個人的にはカーについても言及してほしかったな。2011/03/20
青縁眼鏡
0
次はアスピリンエイジを読むか。2010/08/18
kotoriko
0
やっと読んだ。面白い。2008/07/06