双葉文庫
事件

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 576p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784575658460
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

昭和36年7月、神奈川県の小さな町で、飲み屋を営む坂井ハツ子の死体が見つかった。妹ヨシ子との結婚に強硬に反対されていた19歳の少年が、殺人・死体遺棄の容疑で逮捕される。はじめは単純な事件だと思われたが、菊地弁護士は公判で次々と意外な事実を浮かび上がらせていく。ありふれた事件の背後に隠されていたもととは?裁判は真実に到達できるのかを問う、戦後文壇の重鎮による法廷ミステリーの金字塔。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しろ

9
☆6 単純だと思われる殺人事件の公判が始まったが、菊池弁護士の粘り強さが警察や検察の見落としていた真実を掘り出していく……。一見法廷ミステリ的だが、その点に関しては大きな動きもなく、一発逆転の妙手や緊迫したサスペンス性もない。本作の本領は人間ドラマだと思う。事件を起こすにいたった背景や、関係者の思惑への想像と現実、罪を背負った時の心境、つまりは法廷が舞台である社会派ミステリといったところか。そういった意味では著者の長所が良く出た小説だったのかもしれない。2013/06/29

さざなみ

4
読みたい本として長い間温めてきた本を一気に読み終えた。 読んでよかったためになり、面白い本でもあった。 主人公の名前が私と同じ、誕生日は一か月違いの同じ日という偶然も重なり、時代背景も理解ができ、古くはなったとはいえ本質は変わらない裁判制度についても 良い勉強ができた。2015/11/09

かやは

3
まるでノンフィクションのような裁判小説。どうってことない事件の裁判だったはずが、公判を重ねるうちに意外な事実が浮かび上がっていくさまはまさにミステリ小説の王道。面白かったです。2022/02/12

finewave

0
☆☆☆☆2014/08/26

きりん

0
法廷もの。古い時代の匂いがプンプン。裁判でのやり取りが場面の大半を占めており、弁護士、検察官、裁判官の思惑が詳しすぎるくらい描写されているが、やや冗長で読み疲れる。最後はどんでん返しを期待したが...2022/10/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1960570
  • ご注意事項

最近チェックした商品