感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Satoshi
9
ミステリーを探偵小説と呼んでいた頃の短編集。謎解きよりも犯罪者の心理に焦点をあてている作品が多い。文章が簡潔なので、海鰻荘奇談の様な荒唐無稽なトリックも妙な説得力がある。山田風太郎の変態趣味全開な虚像淫楽など、楽しめる作品ばかり。2024/03/05
ラムネ
1
玄人好み、とでもいうべき短編集だ。 犯罪が起き、トリックがあって、謎解きとなるというのとは、だいぶ違う。 犯罪と言えないもの、間接的な犯罪もある。 事件や物事の動きとともに、心理描写や心の揺れ動きに焦点が当たっている。 今の時代、ネットと対抗するためにスピード感が必要だから、 もっとテンポの良さを重視するだろう。 ゆっくり流れるかつての時代も感じさせる愛おしい物語たち。2016/12/19
estis
0
最初の四つは、少々文体を古めかしく感じた。 おもしろく感じた順に並べると大坪砂男「私刑(リンチ)」、香山滋「海鰻荘奇談」、水谷準「ある決闘」、山田風太郎「眼中の悪魔」「虚像淫楽」、木々高太郎「新月」。「海鰻荘奇談」を現代風にアレンジし、SRIを活躍させたい。2013/10/29
たんこ
0
新月 木々高太郎/海鰻荘奇談 香山滋/眼中の悪魔 山田風太郎/虚像淫楽 山田風太郎/私刑(リンチ) 大坪砂男/ある決闘 水谷準/2009/09/17
渋谷英男
0
再読。新月、海鰻荘奇談、眼中の悪魔、虚像淫楽、私刑、ある決闘。☆2.52018/11/17