出版社内容情報
祖父母に大学まで出してもらった僕は、小学校の教師になった。東京で一人、生きていくために選んだ仕事。だが二十九歳の春、ある出来事から教師をやめることになる。そして、人との関わりを避けるように夜勤の警備員に転職した。不規則な生活にもなんとか慣れてきたころ、商業施設の巡回中に、小学生の女子がおばあさんのかばんを盗るところを目撃してしまい……。本屋大賞第二位、ベストセラー『ひと』の著者が、ひとりで頑張ってしまうあなたへ贈る優しいエールの物語。
【目次】
内容説明
母を亡くし、祖父母に大学まで出してもらった僕は、小学校の教師になった。東京で一人、生きていくために選んだ仕事。だが29歳の春、ある出来事をきっかけに教師をやめることになる。そして、人との関わりを避けるように夜勤のある警備員に転職した。不規則な生活にも慣れてきたころ、商業施設の巡回中に、小学生の女子がおばあさんのかばんを盗るところを目撃してしまう。その少女が幼いころの僕の姿に重なって…。挫折を知った青年の新たな一歩を描く心あたたまる感動長編。
著者等紹介
小野寺史宜[オノデラフミノリ]
1968年千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」で第86回オール讀物新人賞を受賞。08年『ROCKER』で第3回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞し、同作で単行本デビュー。19年『ひと』が本屋大賞第2位となりベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
カブ
36
若くして親を亡くし、母方の祖父母に育てられた主人公、石村圭斗は助ける人だ。苦労が多かったはずなのに、辛いことがあったはずなのに全部受け入れて、不器用で優しい。そんな彼にもいいことがあったとわかる最後は、思わず涙してしまった。小野寺史宜氏らしい1冊。読んでよかった。2026/05/05
よっち
27
3年前に小学校教師を辞めた石村。今は夜勤の警備員として働いてい彼が勤務先で置引未遂を犯した10歳の少女との出会い、立ち止まっていた彼を動かし始める物語。昼の世界から逃げ込むようにして仕事を選び、他人と深く関わらずに生きていた石村が出会う、自分の子供時代を思い出すような少女。そこから思い出してゆく自分の子供時代の過酷な環境、自分を犠牲にしてまで誰かを助けた教師時代の出来事には考えさせられましたけど、不器用な彼が感謝されて、そのありようを認めて寄り添ってくれる人がいる未来に希望を見いだせる結末で良かったです。2026/04/16
hautan
8
図書館本。何時もの感じ・・・小野寺さんの 小説は何時も良い読後感、暖かい気持ちになります 主人公が毎回お節介な感じとか良い人過ぎるな とか最初は思うのだけど それともちょっと違うんですよね (;'∀')人に寄り添うって案外 難しい事なんだろうなあ 元気をもらえる所が好きな作者さんです2026/06/11
Nobuko
7
教師を辞め警備の仕事につく主人公 淡々と話が進んでいく小野寺さんらしい作品2026/04/22
雄徳弓雲禅定門
5
若いころは特に、良心、正義とは何ぞやという価値観で動く。私も40年前に学校教師でいたころは、ある問題の解放か解消かはたまた別の道を考え方の中心において行動すべきか、大いに悩んだ事がある。その考え方を巡っていろいろあった事がきっかけで転職し転職先では全く違う仕事に従事した。どちらも私にとってはやりがいと魅力ある仕事だったから、今でもその選択は正しかったかどうか、分かっていないし、こんな場合は、人は一つの道しか歩めないのだからこれからも分かることはないだろう。この小説を呼んでふとその年齢の頃の私を思い出した。2026/04/25
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