出版社内容情報
古処氏の作品に日本で最も熱中しているのは、自分ではないかと思います。戦争小説である以上に、「お仕事小説」だと思っています。
石田夏穂氏(解説)
戦争小説であると同時にミステリーの要素も兼ね備えており、緊迫感のある展開が素晴らしい。読むべきだろう、これは。
杉江松恋氏(「好書好日」朝日新聞社 2023・5・18付)
【目次】
内容説明
インパール作戦で敗軍収容任務についた北原は、戦後まもなく英軍から戦犯容疑をかけられる―捕虜の処刑と民間人に対する虐待。尋問に現れた英人大尉は、偽りを述べたら殺すと言い放ち、腹を探るような問いを投げかける。息詰まる心理戦のような尋問を通して北原は、戦時中には分からなかった敵の事情を知り、友軍将兵の秘めたる心を知り、やがて英人大尉がただの語学将校でないことを知る。戦場の「真実」を炙り出してゆく緊迫感溢れるミステリー長編。
著者等紹介
古処誠二[コドコロセイジ]
1970年福岡県生まれ。2000年、メフィスト賞でデビュー。10年、第3回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」受賞。17年『いくさの底』で第71回毎日出版文化賞、翌年、第71回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひゃく
2
2/2~ この季節に戦争モノを読むのは珍しいんですが、裏表紙にあった「インパール」「ミステリー」の文字に惹かれ購入。 話としては、インパール作戦の失策による撤退(転進)処理にあたる見習士官の苦悩といえるのかな。 その中でミステリーとして描かれたのが、ビルマ人兵補モンテーウィンと佐々塚兵長との関係。 「終」の章で方位磁針の謎も解けたので読後感は良かったけれど、中では英国人兵の狡猾さに辟易したのと、ビルマ人と何年か前に仕事で付き合いのあったミャンマー人の印象に大きな差があり過ぎて、理解が追い付かなかった。2026/02/10




