出版社内容情報
いまは廃墟だけが残された無人の島、その名は龍穴島。そこに隠されているという旧日本軍の財宝を探すべく大型クルーザーで島に向かう一団があった。しかし、龍穴島に到着するや否や、操舵室で惨殺死体が発見される。乗客の一人である菊田耕一は、記憶喪失の妹・紗枝を守るため重大な選択を迫られるが、その選択が彼らの運命を大きく左右することになる。 複数の世界線で繰り広げられる物語がやがて収束する、異色のマルチバース×孤島ミステリー!
【目次】
内容説明
いまは廃墟だけが残された無人の島、その名は龍穴島。そこに隠されているという旧日本軍の財宝を探すべく大型クルーザーで島に向かう一団があった。しかし、龍穴島に到着するや否や、操舵室で惨殺死体が発見される。クローズドサークルと化した島で、乗客の一人である菊田耕一は、記憶喪失の妹・紗枝を守るため重大な選択を迫られるが、その選択が彼らの運命を大きく左右することになる。複数の世界線で繰り広げられる物語がやがて収束する、異色のマルチバース×孤島ミステリー!
著者等紹介
五条紀夫[ゴジョウノリオ]
小説家。2022年に「全員もう死んでる」ミステリーという奇抜な設定が話題を呼んだ『クローズドサスペンスヘブン』が新潮ミステリー大賞最終候補に選出され、2023年同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
72
どの選択をするかで物語の運命が大きく左右される、パラレルワールド×クロサーのサバイバルミステリ。宝探しのために船で無人島を訪れた人々。しかし島に到着するや否やひとりが惨殺死体で発見され、疑心暗鬼になった人々の暴動や過去の秘密、島の謎を解き明かすフェーズなど物語は大きく分岐していく。そして繰り広げられる様々な物語はひとつの終着地点へ向かって収束していく…。大金持ちの貿易商や記憶喪失の女性、覆面の男など登場人物もひとクセもふたクセもある人物ばかり。このユニークで斬新なストーリー仕立てはさすが五条さんならでは。2025/12/24
いたろう
66
離島が舞台、短歌の内容になぞられた連続見立て殺人、焼けただれた顔を隠すマスクの人物、ということで、横溝正史/金田一耕助の世界を思い浮かべるが、それと大きく異なるのは、探偵が出て来ないこと、そして何より、SF仕立てになっていること。舞台はマルチバース、3つの世界に分かれていて、それぞれの世界で、シチュエーションは異なるものの、同じ順番で人が死ぬ(殺される)。3つの世界の過去は同一、犯人は3つの世界を通じて同じ人物? そして、この3つの世界は、ある部分で繋がっている。本格ミステリに対するこんな変格物もありか。2026/02/23
オーウェン
49
話の展開は典型的なクローズドサークル。 無人島に到着した大型クルーザー内の操舵室で1人が惨殺。 違うのはここからで、マルチバースの通り3つの選択肢が。 分岐することによってテイストが変わるミステリが味わえる。 ABCどれから見てもいいとあるが、順序通りに読んだ方が楽しめる。 それはCだけ登場人物の視点が違うから。 まだ犬神家に出てくる助清のような顔を隠した人物が出てくる。 これが誰なのかを予想する楽しみも。 ラストにも選択肢があるが、そちらの続編もあっていいかも。2026/04/08
koma-inu
46
孤島に向かうクルーザーで発見された惨殺死体。そこから3つのパラレルストーリ事件が描かれる、サウンドノベル式のミステリ。全くのパラレルでは無く、とある理由で隣の世界を覗ける設定が面白く斬新。がしかし、この設定がストーリーをややこしくしている気がする。死体設置のロジックは残念ながら十分理解できず💦犯人に関してはあからさまなので、最終章の収束はある程度予想可能。孤島ミステリと思うと肩透かしになりますが、作者の大いなるチャレンジ作と思って読むべきかなと。2026/02/28
さっちゃん
45
旧日本軍の財宝を探しに無人島へ到着すると、操舵室に惨殺死体が。菊田耕一は記憶喪失の妹・紗枝を守るため、重大な選択を迫られるが…。/殺人事件発生後、主人公の行動により世界が三つに分岐する。斬新な設定で楽しませてくれる五条さんらしくて面白いし、ストーリー自体はシンプルなのだけど、今死体はどこにあるのか?誰が何を知っていて知らないのか?今誰が生き残っているのか?など、状況の把握に苦戦した。紗枝の能力が高すぎてビックリ。体力も、各世界線を一瞬で整理できる頭の回転もすごい。最後の分岐点。私は消極的選択でCかも。2026/03/26




