出版社内容情報
これは本当に小説なのか!? 30年後の日本社会がどうなっているか調査をすると……仕事はAIにより「人間は不要」になり、働きたくても働けない人たちが続出。また、地方の過疎化は深刻化の一方だという。誰がこんな国にしたのか?そして、この国に明日はあるのか? 経済小説のトップランナーが描く、日本の未来。そしてそれを担う若者の生きる道とは!? 老いも若きも男も女も、全世代必読の未来予想小説。
【目次】
内容説明
「憂国の士」であり、政界、財界のフィクサーとして名を馳せる前嶋が世界最大級のコンサルティング会社「LAC」日本支社を訪れた。用件は「20年、30年先の日本がどうなるか調査してほしい」というもの。命を受けたLACの津山は調査をはじめるが…。少子高齢化、AIの進化による職業寿命の短命化、地方の過疎化、優秀な若者の海外流出―。明るい材料が何一つないなか、津山が出した結論とは。そして、こんな国にしたのは誰なのか。すべての政治家、すべての財界人、そしてこれからの日本を背負う若者必読の書。
著者等紹介
楡周平[ニレシュウヘイ]
1957年岩手県生まれ。慶應義塾大学大学院修了。米国企業在職中の1996年に発表した国際謀略小説『Cの福音』がベストセラーになる。翌年、小説執筆に専念するため米国企業を退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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coolgang1957
44
未来のことを予測することなんて絶対できないはず。できるのは今現在、ある人が何をしようかと考えて、それに向けてどんな行動をとってるかを集めていく。その人が確かな人なのかを見極めることで何処に進ませようとしてるかのデータを集積していくってと自ずから現れるでしょね。まあ見極め方の違いで様々な進路が出ると思うけどそれも比較したらええねん🧐…と、思いましたけど楡さんもお年寄りになったよな、結局未来の想像は無く、ほぼネットに出てる見解でしたね、あー昔は良かった💧いやいやお前も同年代やないかっ\(^-^ )💦2025/08/31
rokubrain
17
限界集落から発想される「限界国家」が将来の日本の姿なのか?少子高齢化の人口減少、産業構造の変化、雇用基盤の弱体化。現在の延長線上で物事を考えると明るい未来は見えてこない。さらに、いまの日本の社会の仕組みが、如何に時代に合っていないか、警鐘を鳴らしていた。今やGDPの7割を内需が占める内需大国の日本は、「数は力なり」をそのまま表したような経済構造になっている。心理的に国境をどう超えるか?など、過去から離れた発想が必要かも。2025/09/24
コニタン
6
高齢者となった私は、20年後自分の会社は多分消滅している。今さらベンチャー出来る能力、気力も無い。あと何年自分の会社が生き残るかなぁ。今現在、自分の会社に借金が無いのは救いだと税理士に言われました。日本は限界国家に向かっている。2025/09/11
らくだ
5
禍々しいタイトルは「限界集落」からとったそうです。憂国の未来予測小説ですが、現状分析含めて左程目新しさはないです。最新の若手企業家のやってることが、NFTとメタバースってとこがなんとも…。2025/10/05
terukravitz
5
図書館本★★★★☆2025/01/23
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