出版社内容情報
駅前のコインロッカーから見つかった女性の左腕。「ロックスミス(錠前師)」を名乗る犯人はヒントとなるメッセージとロッカーの鍵を残しており、引き続き身体の切断片を捜すよう指示してくる。筋読みに優れた女性刑事・城戸葉月を中心とした警視庁捜査一課殺人犯捜査第6係は都内を奔走する。はたしてロックスミスが仕掛けた罪深いゲームの真意とは? 長編警察ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
75
麻見さんの文庫最新刊です。麻見さんの文庫は今までにほとんど読んでいるのですが、一番面白かったのではないかという気がします。コラムニストの香山二三郎が解説で麻見さんは日本のジェフリー・ディーヴァーとまで言っておられます。私も同感ですが、警察よりも犯人像が特徴があるように感じました。今までのシリーズではなく新しい女性警部補(天海祐希さんをおもわせます)が筋読みをして犯人像に迫っていきます。エンバーミング(遺体衛生保存)についてかなり勉強されているようです。2025/06/13
akiᵕ̈
24
ロッカーの中から人の腕が出てきて、そこにはゲームの始まりを予告するメモが。過去に同様の事件に巻き込まれた弟を持つ葉月と、おばあちゃん子で諺好きの沖田のバディでこの事件の真相を追っていく。この事件のキーとなるのは、まさに鍵。犯人もロックスミスと名乗り、鍵とメモに書かれたクイズに警察は翻弄される。それと並行して、犯人に死体のエンバーミングを施す為に拉致監禁された、エンバーマーの聡子の様子が語られていく。このロックスミスたる人物は一体誰なのか、最後の最後まで強いヒキで引っ張られていく。聡子と沖田の推察もお見事。2025/06/14
おしょも
4
既読2025/06/14
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