出版社内容情報
駅前のコインロッカーから見つかった女性の左腕。「ロックスミス(錠前師)」を名乗る犯人はヒントとなるメッセージとロッカーの鍵を残しており、引き続き身体の切断片を捜すよう指示してくる。筋読みに優れた女性刑事・城戸葉月を中心とした警視庁捜査一課殺人犯捜査第6係は都内を奔走する。はたしてロックスミスが仕掛けた罪深いゲームの真意とは? 長編警察ミステリー。
内容説明
駅前のコインロッカーから女性の左腕が発見された。「ロックスミス(錠前師)」を名乗る犯人は、その手に鍵を握らせ、ヒントとともに次のパーツを捜せと指示してくる。筋読みに優れた女性刑事・城戸葉月を中心とした警視庁捜査一課殺人犯捜査第六係は都内を奔走する。一方、エンバーマー(遺体衛生保全士)の折口聡子は「ウツロ」と名乗る人物に監禁され、手足がなく顔を切り裂かれた女性の遺体の復元を要求される。ロックスミスとウツロは同一犯なのか?その狙いは?姿なき猟奇犯に挑む二人の女性の運命が交錯する時、驚愕の真相が明かされる。
著者等紹介
麻見和史[アサミカズシ]
1965年千葉県生まれ。立教大学文学部卒業。2006年に『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
92
麻見さんの文庫最新刊です。麻見さんの文庫は今までにほとんど読んでいるのですが、一番面白かったのではないかという気がします。コラムニストの香山二三郎が解説で麻見さんは日本のジェフリー・ディーヴァーとまで言っておられます。私も同感ですが、警察よりも犯人像が特徴があるように感じました。今までのシリーズではなく新しい女性警部補(天海祐希さんをおもわせます)が筋読みをして犯人像に迫っていきます。エンバーミング(遺体衛生保存)についてかなり勉強されているようです。2025/06/13
akiᵕ̈
32
ロッカーの中から人の腕が出てきて、そこにはゲームの始まりを予告するメモが。過去に同様の事件に巻き込まれた弟を持つ葉月と、おばあちゃん子で諺好きの沖田のバディでこの事件の真相を追っていく。この事件のキーとなるのは、まさに鍵。犯人もロックスミスと名乗り、鍵とメモに書かれたクイズに警察は翻弄される。それと並行して、犯人に死体のエンバーミングを施す為に拉致監禁された、エンバーマーの聡子の様子が語られていく。このロックスミスたる人物は一体誰なのか、最後の最後まで強いヒキで引っ張られていく。聡子と沖田の推察もお見事。2025/06/14
ぴ〜る
15
犯人と警察の攻防戦か⁈の流れで面白かったんだけど、犯人が良くも悪くも私的にはインパクトの弱い人物でラストの方が若干呆気なく終わってしまった気もする。それでもこのコンビの続編があるのなら追ってみたい。2025/07/04
ドットジェピー
7
面白かったです2025/06/16
おしょも
5
既読2025/06/14