出版社内容情報
黒柴マジック、またまた降臨! なんだか知らないけど、このところうまくいってないなぁという人々の前にひょっこり現れる謎のワンコが「小さな奇跡」をもたらす。腕は確かだが仕事は開店休業状態のおじさん職人。流行らない小さなスーパーの経営者。会社の方針に疑問を抱くリフォーム会社の青年社員。同じ会社で目標を見失っている女性社員。今回、首輪の名前が読めなくなってクロとかあんころとか呼ばれますが、一緒にいるだけでいつの間にか人生を好転させてくれる「迷犬」は、そう我らがマジック! 読めば痛快、人気シリーズ第4弾!
内容説明
自分のところにも来てほしい、会いたい!と読者から熱望される黒柴のマジックは今日もふらっと迷い犬。腕は確かだか仕事に恵まれないおじさん職人、流行らない小さなスーパーの経営者、社の体質に不満を抱くリフォーム会社の若手社員たちのもとに突然現れる。今や首輪の名前がかすれて読めず、各地であんころとかクロスケとか勝手に呼ばれながらも、その「スペシャルマジック」は健在。連鎖する人生の好転が実に小気味よい、日常のワンダフルストーリーがここに。大人気書き下ろしシリーズ第4弾!
著者等紹介
山本甲士[ヤマモトコウシ]
1963年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
105
シリーズ第4弾。ひょいと現れ、人の迷い道に指標と人と人と繋いでいくマジック。本人いや本犬は全くそういうつもりはないんですが、そこがマジックのなせる業というものでしょうか。第4弾ともなればマジックが出会った人たちがすぐ傍にいてっていう構造になるのも何だか楽しいです。春夏秋冬で出会う人たち。革製品の縫製夫婦、ストアのオーナー、ブラック会社に勤務する男性など。人生の曲がり角にいて突き当たる寸前かもしれない人たち。マジックのマジック。マジックの帰る指定の場所にいつもいて欲しい、原屋敷さんいつまでもお元気でね。2024/11/26
まさきち
92
いつもながら逃走を図ったマジックが、出会った人々からもらった色々な仮の名前で登場。でもちょっと困った状況にある人達に素敵な縁を運んで、みんなを幸せに導いていく姿は健在。そして今回はマジックによって導かれた人同士も繋がっていって本当にあたたかい気持ちをもらいました。できれば時折見せるマジックの笑顔にまた出会えたらと思いながらの読了です。2025/01/16
みかん🍊
87
マジックが活躍する4編、それぞれにスーパーや小料理店で繋がっていくのが心地いい、迷犬マジックを保護する事によって散歩で新たな縁が繋がり仕事が上手くいったり、就職が決まったり、賢いマジックによって落ち込んでいた人たちが救われていく、今回首輪の名前が薄く消えて読めなくなっていたので人によってそれぞれ違う名前で呼ばれ行くのも面白いがこれだけ繋がっているのならすぐ飼い主が見つかりそうなのになぜか暫く気つかれず暫く滞在し保護主が上手くいくと帰っていくがみんなそのままいて欲しいと思っている。2024/12/16
Ikutan
69
ひょっこり現れた洋犬ミックスの黒柴によって、人生が好転しちゃうというシリーズ第四弾。原屋敷さんの家に保護されてからは、脱走を繰り返しているマジック。今回は、首輪の名前が読めなくなって、その時々で新たな名前で呼ばれちゃうけれど、『スペシャルマジック』は健在。出会った人たちは、マジックに導かれるように、出会いがあり、気付きがあり、前向きの一歩を踏み出す。狭い範囲で繰り広げられるから、マジックを中心に人物がみんな繋がって、ハッピーが連鎖していくところが小気味よい。賢くてキュートなマジックに今回も癒やされた〜。2025/02/01
ツン
67
今までとは少し展開が違うような?でも相変わらずとてもおもしろい。2024/12/08