出版社内容情報
歴代の皇帝の魂が祀られている霊廟を訪れた翠蘭と義宗帝。二人は人気のないその場所で、後頭部から血を流してうつぶせに倒れた宦官の死体を見つけてしまう。秋官の調べによると、後ろから誰かに殴られて殺されたようだ。現場の霊廟の床には燃え跡が残り、煙の臭いが漂うなど不審な点が残るが、今回、義宗帝は翠蘭に事件の謎を調べよと命じなかった――。戸惑う翠蘭だが、果たして皇帝の真意は……。山育ちの男装妃とキレ者の美形皇帝による男女逆転!? 中華後宮ファンタジー第五弾!
内容説明
歴代皇帝の魂を祀る霊廟を、義宗帝と共に訪れた妃嬪・翠蘭。皇帝と縁者しか足を踏み入れてはならないその場所で、二人は後頭部に打撲の跡がある死体を見つけてしまう。殺されたのは、後宮で悪名高き宦官、鄭安だと判明。秋官たちによる現場の捜査ののち、今回に限って、なぜか義宗帝は「鄭安の死の謎について調べよ」と翠蘭に命じなかった。皇帝のまっとうなふるまいに、逆に不安に駆られる翠蘭だったが…。山育ちの男装妃とキレ者の美形皇帝による、男女逆転中華後宮ファンタジー、第五弾!
著者等紹介
佐々木禎子[ササキテイコ]
北海道札幌市生まれ。1992年、雑誌『JUNE』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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よっち
25
歴代の皇帝の魂が祀られている霊廟を訪れた翠蘭と義宗帝。二人は人気のないその場所で、後頭部から血を流してうつぶせに倒れた宦官の死体を見つけてしまう第5弾。殺されたのは後宮で悪名高い宦官で、現場の霊廟の床には燃え跡が残り、煙の臭いが漂うなど不審な点が残るものの、今回なぜか翠蘭に事件の謎を調べよと命じない義宗帝。そんな彼に不安を覚えながらも皇后の命で真相に挑む展開で、その思ってもみなかった結末に至るまでの過程で翠蘭もいつの間にか心境が変化してきたんだな…としみじみと感じましたけど、義宗帝の相談が気になりますね。2024/09/03
はなりん
12
シリーズ5巻。代々の龍の霊廟を訪れた陛下と翠蘭だけど、そこで宦官の死体を発見。いつもなら、事件解決を命じられるのに、何もするなと言われモヤモヤする翠蘭。逆に皇后からは犯人探しを命じられ、結局動く事に。一応の解決にはなったけど、スッキリしない。結局陛下の異母妹は淑妃だったの?玉風だと思って読んでました。陛下と翠蘭の関係も少し進展。陛下が玉風に宮を与えていた事で、自分だけが特別ではないと嫉妬でモヤモヤしていたところ、皇后の懐妊を知らされ想いを自覚する。陛下はどうなのかしら。2024/10/26
punto
4
うおー、陛下がここへきて大人気に?私はそこまで押していないのでちょっと複雑です。2024/12/21
あずとも
3
シリーズ5作目。歴代の皇帝の魂が祀られている霊廟を訪れた翠蘭と義宗帝が見つけたのは悪名高い宦官の死体。翠嵐は皇后の命で死の真相に挑む。そして翠嵐の気持ちにも変化が?益々続きが楽しみ。2024/07/15
NyankoroA
1
このシリーズ、すごく面白い。龍の謎が段々と解き明かされて面白い。淑妃がしたたかで、自由のために動けて、とても好き。今後も楽しみ。2024/11/16