出版社内容情報
明治十年(1877年)。甚夜は、思春期を迎えた娘の野茉莉との接し方に手を焼く日々をおくっていた。そんな中、すっかり鬼そばの常連客になった染吾郎が、百鬼夜行の噂話を仕入れてくる。夜毎、京の町を練り歩く数多の怪異――その中心にいたのは、五年前、甚夜と兼臣が対峙して苦戦を強いられた鎖を操る鬼女だった。いよいよ災厄の女、マガツメが動き出す。大人気和風ファンタジーシリーズの第六巻が文庫化!
内容説明
明治十年(1877年)。甚夜は、思春期を迎えた娘の野茉莉との接し方に手を焼く日々をおくっていた。そんな中、すっかり鬼そばの常連客になった染吾郎が、百鬼夜行の噂話を仕入れてくる。夜毎、京の町を練り歩く数多の怪異―。その中心にいたのは、五年前、甚夜と兼臣が対峙して苦戦を強いられた鎖を操る鬼女だった。いよいよ災厄の女、マガツメが動き出す。大人気和風ファンタジーシリーズの第六巻!
著者等紹介
中西モトオ[ナカニシモトオ]
WEBで発表していた小説シリーズ『鬼人幻燈抄』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
那由多
20
血が繋がらない不安があってのギクシャクだったけど、元通りの仲良し親子に戻って一安心。お隣の三橋屋絡みの2篇が平和で、お饅頭の話でほっこりし、アンパンの話で笑った。しかし本編では嫌な予感しかしない終わり方だった。2023/12/16
HaruNuevo
9
前巻は圧倒的な感情の渦を巻き起こされて、それこそボロボロになるまで泣いたが、本巻は静かに深く心を揺り動かされ、カ気付いたら涙が流れている、そんな感じ。主人公甚夜と、彼を取り巻く人々との関係の移ろいが、なんとも言えない味わい。 2023/09/15
陽ちゃん
8
紆余曲折ありましたが甚夜と野茉莉の父娘の絆が強くなった巻だったと思います。「野茉莉あんぱん」はどうかと思いますが…。不穏な終わり方だったので、続きが気になります。2024/01/10
あずとも
7
甚夜と野茉莉の年が近づいて考えさせられる鬼と人の家族の形。ふくら雀の根付をきっかけに懐かしい人物が再登場したエピソードが良かった。マガツメの正体が判明しまさかの白雪まで?平吉は大丈夫なのか気になるところで次巻へ。2023/09/24
ツバサ
5
鬼と人の親子関係は複雑だけど、甚夜の気持ちが伝わっているからこそ拗れてしまう気持ちも分かる。2023/09/20