出版社内容情報
「道後温泉」の一角にたたずむ温泉宿「湯築屋」は神様だけが門を潜れる不思議なお宿。女子大生若女将の湯築九十九は仕事に青春に大忙し。宿のオーナー兼夫の稲荷神シロとも徐々に絆を深め結婚生活も順調(?)だった。そんなある日、宇迦之御魂神が湯築屋を訪れる。ついにシロと天之御中主を対話させるために「儀式」を行うと言うのだ。そして九十九は、シロと湯築屋の未来についてある選択を迫られ……。
内容説明
神の湯が湧き出る道後温泉の一角に佇む温泉宿「湯築屋」。ここは神様だけが門を潜れる不思議なお宿。若女将の湯築九十九は仕事に青春に大忙し。宿のオーナー兼夫の稲荷神シロとも徐々に絆を深め結婚生活も順調(?)だった。そんなある日、かつてシロが神使として仕えていた宇迦之御魂神が湯築屋に現れる。ついにシロと、表裏の存在である天之御中主神を対話させるために「儀式」を行うというのだ。九十九は、シロと湯築屋の未来を決定づける大きな選択を迫られ…。大人気シリーズ、ついに完結!
著者等紹介
田井ノエル[タイノエル]
作家。本作で「第6回ネット小説大賞」を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はづき
24
だめだ、喪失感がすごい。内容的には最高の終わり方です。ただこのシリーズに対しての自分の熱量が強すぎてもうこの2人の続きが見れないっていう現実が悲しすぎて。後半とか感慨深くて自分でもびっくりするぐらい2人の幸せに嬉しくて泣くっていう…なんか自分も人の幸せに泣くって歳取ったんやなって実感した… 文字数が限られた所じゃ語れないぐらい最高でした。この作品に出会えて本当に良かった。絶対に忘れない作品になりました。いつも通り笑いもあり、いつも以上にキュンもあり最後は二人らしい終わり方で。ホントにホントに最高でした‼️2023/01/06
はなりん
17
シリーズ完結巻。人と神のカップル、どんな結末かなぁって思ってたけど、ハッピーエンドで満足。宇迦之御魂神と天之御中主神のそれぞれのシロ様への想いが助けた結末でした。その後がもう少し未来への希望がある感じだと、なお良かったかなぁ。2023/03/25
kitchen
6
最終回になりました。九十九とシロの関係が良いようになってくれたのは良かったです。九十九もシロも心優しいので。そして、これまで登場した沢山の神様たちが九十九とシロに助力していて、大団円の感じが良かった。お気に入り作品なので感動です。 自分は、この本を読んで愛媛・松山に興味を持ち始め、ついには今年松山に旅行しました。話で登場したほとんどの場所や食事を楽しみました。自分はこの本に影響された1人です。未読の方は是非読んでみてほしいです。2023/01/30
あずとも
5
シリーズ最終巻。どうなるのかとハラハラしたが皆が上手く収まってハッピーエンド。懐かしの神様の登場も嬉しかった。松山行ってみたいなとこのシリーズを読む度に思う。2022/12/21
藍生
2
道後温泉湯築屋シリーズの完結作。九十九がシロと今後どのように生きていきたいのか、どう過ごしたいのかが宇迦之御魂神の儀式のおかげではっきりしていく様子がわがままが言えなかった九十九がシロと一緒に生きていきたい、幸せになりたい、と言えるようになっていった様子が読んでいてとてもきゅんとしました。シロと黒陽の関係性は確かに複雑で負い目も多かったかもしれないけれど最終的にはシロにとっても九十九にとっても湯築屋にとっても良い結果にまとまって良かったなあと思いました。高校生だった九十九もいよいよ最終ページでは39歳に。2023/02/18