出版社内容情報
結婚式を終え、幸せの中、眠りに就くふたり。しかし目覚めると、暗いコンテナの中にいた。現れたのは一人のピエロ。ピエロは言った。「ようこそ、アンサーゲームへ!」アンサーゲームとは、ふたりに同じが質問が出され、その答えが一致すると正解、不一致なら不正解となるゲーム。質問はふたりに関係するもので、互いが理解しあっていれば難なく正解することができるのだが……。圧倒的なスピード感でラストまで一気に駆け抜けるミステリー・サスペンス。
内容説明
アンサーゲーム。愛し合っているふたりに対して同じ質問が出され、その答えが一致すればOKというゲームで、質問は『あなたたちが最初に会ったのは、いつ、どこで?』『最初のデートはどこ?』といった、お互いが理解し合ってさえいれば答えられる「簡単な」もの。―結婚式を終えたばかりの毅と里美のふたりも順調に設問をクリアしていくが、ちょっとしたことから不審が高まり疑心が生まれ…。
著者等紹介
五十嵐貴久[イガラシタカヒサ]
1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。2001年『TVJ』で第18回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌02年デビュー。以来、警察小説・青春小説・サスペンス・時代小説等、ジャンルにとらわれずに活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
296
特にいうこともない笑。かな~り弛い監禁スリラー。新婚夫婦が疑心暗鬼に駈られて破綻していく過程に切迫感がなく、そもそも夫婦がどちらもテンプレートなキャラクターで、いかにもゲームチック。マッチングしなかった時のペナルティにも何の過激さもなく盛り上がらないのは致命的。喉の渇き方で無理矢理に必死感を演出しようとするも、作中で何度も自分でいっているように、もうちょい我慢出来るだろと思う。この手の作品は、どぎつい残酷さを追求するか、頭脳戦を繰り広げて魅せるしかないと思うのだが、著者は一体どうしたかったのだろう。2023/01/04
ゆのん
71
日本有数の総合商事のエリートと、役員の姪で美人の2人。誰もが羨むであろう2人は結婚式を終え、さぁ明日は新婚旅行…のはずが何者かに拉致されてしまう。強制的に『ゲーム』に参加させられる。2人に関する10の質問の答えがマッチングすれば解放と高額賞金が。負ければ罰ゲーム。出会い、愛し合い結婚したはずが…徐々に疑心暗鬼になっていく。その過程が面白い。誰が何の目的で…。普段当たり前に使っているネットだが、怖いものだと改めて思った。帯の『愛と悪意のせめぎ合い。私たちはそれを、エンタメと呼びます。』の言葉がナイス。2022/12/28
Takeshi Kambara
41
挙式を終え、ラブラブな二人が目覚めたら監禁されてた?!脱出するためには出題されるクイズ10問に「同じ答え」で答えないといけない。初デートは?プロポーズは?簡単に見えたクイズなのだが次第に不穏な空気に…。全体的に読みやすく面白かったのだが結末まで含めて意外性が無さすぎて少々残念でした。恐らく多くの読者が知りたかったであろう部分も明確にされなかったのでモヤモヤが溜まったまま終わりました(私の読解力不足で気付いてないのかも知れないけどw)大好きな五十嵐作品だったので色々期待しすぎたのかも知れませんが(^_^;)2023/02/24
坂城 弥生
39
結婚式を終えたばかりのカップルが別々の部屋に閉じ込められ、行われるアンサーゲーム。 個人情報が次々出てくるのが怖かった…2022/12/21
おれんじぺこ♪(16年生)
18
結婚式を終えたばかりの幸せ絶頂な夫婦が別々の場所に監禁されて行われたアンサーゲーム。う~ん、最後には面白くなるのかと読んでたけど、心理戦の繰り返しで最後の二人の感情は想像通りだし斜め読みしたけど結局もやっとして終了。これはごめんなさい好みの作品ではなかった2025/01/05