出版社内容情報
歌野晶午[ウタノシヨウゴ]
著・文・その他
内容説明
小学三年生の詩穂と紗江子は親友同士だったが、紗江子の母の再婚相手である義父と詩穂の母が失踪、駆け落ちと見られていた。その日から、紗江子の母の精神状態は普通ではなくなる。詩穂も父親からDVを受けるようになり、児童養護施設に入れられてしまう。その後、二人は地獄のような人生を送ることになるのだが、実は驚くべき真実が隠されていた。得体の知れない恐怖が襲う、著者最恐のホラー・ミステリー!
著者等紹介
歌野晶午[ウタノショウゴ]
1961年生まれ。東京農工大学農学部卒。88年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」で共に第1位、第57回日本推理作家協会賞(長編および連作短編部門)、第4回本格ミステリ大賞を受賞。10年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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H!deking
82
お久しぶりの歌野さん、めちゃくちゃ面白かった!真梨幸子風味なちょっとコミカルなイヤミスですね。途中何度か吹きました。ミニシアター系の監督に映画化してもらいたいです笑2023/04/18
Junichi Yamaguchi
29
『夢から覚めるの』… 歌野さん流ホラー作品。 いやいや、嫌な家庭… 全体としてホラー色は強く、ゾッとさせられる場面もあったが、個人的にはイヤミス度の方が強く感じた。。2022/12/21
ちょん
28
正月早々ホラーミステリー!1番好きなジャンルかもしれない(笑)前半はすごく不安感満載で楽しかったのですが最終章だけ何だか物足りない😥アメリカのホラー映画みたいな終わり方になってたのが残念。でもゾワゾワする描写は読んでて本当に楽しかった♡ご馳走様でした(o_ _)o2023/01/02
じゅむろりん
18
間宵夢之丞が娘紗江子の同級生西崎詩穂の母親と駆け落ちしてしまう。当事者である間宵家と西崎家にただならぬ災いが起こる。と、いうイヤミス的なスタート。間宵家に関わる人々が次々と壊れていく様が何ともヤな感じで展開が読めなかったのですが、この事件の真相に関わる終章でミステリ色がメキメキ出てきます。間宵家に復讐しにきた蒼空のキャラが「ザンギャくん」に似てて、畳み掛けるセリフ、現実と幻想の境の曖昧な展開に歌野作品らしさを感じました。イヤミス+ダークファンタジー+サスペンス+SF?の読み応えアリの作品でした。2024/05/18
四弦桜
15
面白かった!!グイグイ読めて一気読み✨ 序盤は謎めいていて、中盤ホラー展開。終盤はしっかり各章ごとの伏線を回収がお見事。そしてラストは… 読めば読むほど嫌な方向に進んでいく 歌野晶午先生らしい型破りなホラーミステリ堪能出来ました😆2024/07/21
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