ナラティヴ・アプローチによるグリーフケアの理論と実際―人生の「語り直し」を支援する

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ナラティヴ・アプローチによるグリーフケアの理論と実際―人生の「語り直し」を支援する

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  • サイズ A5判/ページ数 228p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784760830374
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C3011

出版社内容情報

喪失体験による悲しみを抱える人を、語りの営みをとおして支援する。悲嘆を出発点にした人生の再構築・人間的成熟のためのアプローチ  大切な人との絆、かけがえのない過去の記憶。
  語り直されるストーリーによって、
  喪失がもたらす贈り物に気づくとき、
  人生の再構築が始まる。
 
 喪失体験による深い悲しみ(グリーフ)を抱える人に対し、従来の支援では、共感的な関わりにより傷を癒すことが重視されてきた。本書ではさらにその先、遺された人が未来に向かって歩き出すことを目指す、語り(ナラティヴ)を通じたアプローチを提唱する。
 
 著者は大学で臨床人間学を教える傍ら、22年にわたり、グリーフケアの実践に従事してきた。
 本文中には、著者主宰による「痛みを分かち合う集い」の事例も多く登場する。
 喪失の語りが徐々に変化し、人生の輝きに光が当てられてゆくプロセスからは、「癒し」を超えた、生きることへの「希望」を読み取ることができる。

はじめに

第1章 グリーフケアの目標――語りに寄り添う

 1.グリーフケアの目標――悲嘆主義とナラティヴ・アプローチの支え合い
 2.語る意味を考える
 3.喪失体験者の語りに寄り添う意味
 4.グリーフケアへの疑問
 5. まとめ

第2章 グリーフケアの公共性

 1.悲嘆を語る・聴くことの公共性
 2.安心安全な地域づくりのための活動  
 3.グリーフ教育の具体的な内容

第3章 ナラティヴによるグリーフケア実践
 1.自然主義的な語り 
 2.人生のリ・メンバリング
 3.ナラティヴ的傾聴法

第4章 問題を外在化する意味と実践法

 1.外在化する意味とねらい
 2.グリーフケアの場面で使える外在化する会話法
 3.「もう一つのストーリー」探し
 4.まとめ――外在化のねらい

第5章 ストーリーの語り直し(再著述)の実際

 1.語り直しの条件――脱構築・脱定説
 2.グリーフケアの中のスピリチュアルケア 
 3.語り直しの意味と実例
 4.語り直しと人間的成長・成熟
 参考:グリーフケアの使命を担う受講生の感想
   「ナラティヴ・アプローチによるグリーフカウンセリング講座を受講して」 宮城県石巻市 木村直隆
   「グリーフケア従事者としての初体験の”こころ模様”」  東京都 徳永幸子

グリーフケア参考文献

付:ナラティヴ・アプローチ実践のためのエッセンスを学ぶ?―当時者の苦しさや辛さがどのように構成されるのかを理解する
  臨床心理士 生田 かおる

おわりに

水野治太郎[ミズノジタロウ]
著・文・その他

内容説明

喪失の語りに人生の輝きがみえる。大切な人との絆、かけがえのない過去の記憶。喪失がもたらす贈り物に気づくとき、人は再び歩き出すことができる。ストーリーの熟成に寄り添って同行するグリーフケアは、生きることの奥深さに触れるこころの旅である。

目次

第1章 グリーフケアの目標―語りに寄り添う(グリーフケアの目標;語る意味を考える ほか)
第2章 グリーフケアの公共性(悲嘆を語る・聴くことの公共性;安心安全な地域づくりのための活動 ほか)
第3章 ナラティヴによるグリーフケアの実践(自然主義的な語り;人生のリ・メンバリング ほか)
第4章 問題を外在化する意味と実践法(外在化する意味とねらい;グリーフケアの場面で使える外在化する会話法 ほか)
第5章 ストーリーの語り直し(再著述)の実際(語り直しの条件―脱構築・脱定説;グリーフケアの中のスピリチュアルケア ほか)
付 ワークショップ編・ナラティヴ・アプローチ実践のためのエッセンスを学ぶ―当時者の苦しさや辛さがどのように構成されるのかを理解する

著者等紹介

水野治太郎[ミズノジタロウ]
麗澤大学名誉教授、NPO法人千葉県とうかつ「生と死を考える会」理事長、「生と死を考える会」全国協議会副会長。平成28年秋の叙勲で瑞宝中綬章を授与される。早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了。米国レッドランズ大学ジョンストン・カレッジ心理学研究科客員研究員。東京女子医科大学大学院看護学研究科および上智大学で「人間学」「臨床人間学」を教えてきた。現在は麗澤大学オープンカレッジ、上智大学グリーフケア研究所等で授業担当中

生田かおる[イクタカオル]
臨床心理士。横浜国立大学保健管理センター非常勤カウンセラー、青山学院大学非常勤講師。横浜国立大学大学院教育学研究科修了。海上保安庁心の健康ネットワーク第三管区カウンセラー、グリーフサポートせたがや大人相談部門のスーパーバイザーも担当している。ナラティヴ・アプローチの出自である家族療法のトレーニングをワシントン家族療法研究所(故J.ヘイリー、C.マダネス主宰)にて2年間受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イチイ

5
精神分析的グリーフワークの対比しつつ、ナラティブアプローチに基づくグリーフケアについて解説した専門書。グリーフケアの社会的意義を論じたところは面白かったが、物語的な語り方というか苦手なタイプの書き方でなかなか理解が難しかった。前半の感情表出を重視する悲嘆主義と、物語を変容させるNAの対比は明確だが、後半に出てくる来談者中心療法的な傾聴との比較だとどうしても似たもののように見えてしまう。このあたりもう少し詳述して欲しかった。NAの初学者には難しい本なのかもしれない。2020/03/30

くり

0
誰が見聞きしても明らかな事実だけじゃなくて「みんなはそう言ったけど私は◯◯だと思った」という本人の感じ方、捉え方からくる事実(物語的事実)を大事にする。その人の意識や世界に足を踏み入れることで理解が深まる。でも、言葉を引き出すのが難しいんだよなぁ。2018/04/24

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