出版社内容情報
戦国の気風が残る江戸時代初期。徳川幕府公認の傾城町・吉原が誕生した。吉原一の大見世・西田屋の女将の花仍は、自身の店は二の次で町のために奔走する夫・甚右衛門を支えながら、遊女たちの世話を焼き、町に降りかかる奉行所からの難題に対峙していくが……。花仍の一生を通して、日本一の遊郭を築き上げる姿を描く長編小説。
内容説明
戦国の気風が残る江戸時代初期、徳川幕府公認の傾城町・吉原が誕生した。吉原一の大見世「西田屋」女将の花仍は、自身の商いは二の次で町のために奔走する夫・甚右衛門を支えながら、店を切り盛りしていた。幕府からの難題、遊女たちの色恋沙汰、陰で客を奪う歌舞妓の踊子や湯女らに悩まされながらも、やがて町の大事業へと乗り出していく―。時代小説の名手が、江戸随一の遊郭・吉原の黎明と、そこに生きる人々の悲喜交々を描く傑作長編。
著者等紹介
朝井まかて[アサイマカテ]
1959年大阪府生まれ。甲南女子大学文学部卒業。2008年『実さえ花さえ』(のちに『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』と改題)で第3回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞してデビュー。14年『恋歌』で第150回直木賞を受賞。続けて同年『阿蘭陀西鶴』で第31回織田作之助賞、15年『すかたん』で第3回大阪ほんま本大賞、16年『眩』で第22回中山義秀文学賞、17年『福袋』で第11回舟橋聖一文学賞、18年『雲上雲下』で第13回中央公論文芸賞、19年『悪玉伝』で第22回司馬遼太郎賞、20年『グッドバイ』で第11回親鸞賞、21年『類』で第71回芸術選奨文部科学大臣賞と第34回柴田錬三郎賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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