出版社内容情報
売れない小説家・大菅賢は担当編集者を口論の末に殺してしまい、茨城に逃亡する。潜伏先で自殺を決意するも、すんでの所で桐畑直美と出会い、彼女の家に匿われることに。さらに、直美の覆面作家として賢が小説を書いて再デビューを狙うことで二人は意気投合したが、そんなゴーストライター作戦が簡単にうまくいくはずもなく――。傑作ピカレスク・サスペンスホームコメディの誕生!
内容説明
売れない小説家・大菅賢は担当編集者を口論の末に殺してしまい、茨城に逃亡する。潜伏先で自殺を決意するも、すんでの所で桐畑直美と出会い、彼女の家に匿われることに。さらに、賢が直美のゴーストライターとして小説を書き再デビューを狙うことで二人は意気投合するも、そんな作戦が簡単に成功するはずもなく…。どん底男女が嘘で這い上がる傑作ピカレスク・ホームコメディ!
著者等紹介
藤崎翔[フジサキショウ]
1985年、茨城県生まれ。高校卒業後、6年間お笑い芸人として活動。2014年に初めて書いた長編ミステリ『神様の裏の顔』で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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akiᵕ̈
41
売れない作家・賢は、ひょんな事から人を殺め殺人犯に⁉︎そこは藤崎さん。重い話しも元お笑い芸人の真骨頂、少々のオゲレツ感は否めなかったが、そこからの逃亡生活のおバカ加減に笑った笑った!そんな中、邪な思いから自殺しようとしていた直美を救ったことで匿ってもらうこととなり、指名手配作家はゴーストライターにという珍生活が始まる。逃亡生活からはガラッと変わって壮大な話しになっていき、タダでは済まないであろうオチにハラハラしながら迎えた着地は、満を辞しての!に、にやり。2022/03/15
Junichi Yamaguchi
32
『ゴーストライター』… いつもの藤崎さんらしさに伏線回収の妙技を追加したような感じ。 ポップな雰囲気は変わらず読みやすい文章で、だからなのか、気がついてもよかったラストに「してやられた」感、満載。。2022/04/18
hnzwd
22
担当編集者を突き飛ばして殺してしまった小説家。序盤の逃亡生活から、逃亡生活の中で出会った女性のゴーストライターとしての小説家再デビューまでは読みにくい感じがしてましたが、中盤以降は一気に読めました。最後は若干無理矢理詰め込んだ感じもしましたが、きっちりまとめたなと。短編、シリーズ化よりもこういう作り込んだ一発ネタの方が面白い作者さんかも。2022/07/05
momi
20
★★★★☆2022/08/09
TAKA
17
「逆転美人」と同様、物語の中の人が書いたお話。 「逆転美人」では全く気にしないで読んだけど今回はまさかと思える所見つけられた。 それにしても警察から逃げる側の視点に立つとこっちの心臓バクバクしちゃう。2023/04/29