双葉文庫<br> ドライブインまほろば

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双葉文庫
ドライブインまほろば

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  • サイズ 文庫判/ページ数 403p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575525304
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

山深い秘境の村を走る旧道沿いにぽつんと佇む「ドライブインまほろば」。客は滅多に来ないが、比奈子は今日も店を開けた。そんなある暑い日、突然少年が幼い妹を連れて現われる。憂と名乗る男の子は、夏休みが終わるまで住み込みで働かせてほしいと懇願する。娘を亡くした過去を持つ比奈子は逡巡しながらも、ひと晩だけ泊めてやることに。だがその夜更け、月明かりの下で憂は、義父を殺して逃げてきたと告白し――親とは、子とは何か。家族の愛を問い、人生の暗闇に光を灯す魂揺さぶる感動長編。

内容説明

山深い秘境を走る旧道沿いにぽつんと佇む「ドライブインまほろば」。店主の比奈子が一人で切り盛りする寂れた食堂に、突然男の子が幼い妹を連れて現われた。憂と名乗る少年は「夏休みが終わるまでここに置いてください」と必死に懇願する。困惑する比奈子だが、事故で亡くした愛娘の記憶が甦り、逡巡しながらも二人を受け入れてしまう。その夜更け、比奈子は月明かりの下で激しく震え鳴咽する憂に気付いた。憂は、義父を殺し逃げてきたことを告白し―。「生きる意味」を問い、過酷な人生に光を灯す感動長編。

著者等紹介

遠田潤子[トオダジュンコ]
1966年大阪府生まれ。関西大学文学部独逸文学科卒。2009年『月桃夜』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。12年『アンチェルの蝶』が第15回大藪春彦賞候補。14年刊行『雪の鉄樹』が「本の雑誌が選ぶ2016年度文庫ベストテン」第1位となりベストセラーに。17年『オブリヴィオン』が「本の雑誌が選ぶ2017年度ベスト10」第1位。同年『冬雷』が第1回未来屋小説大賞受賞。18年同作が第71回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門候補。19年『ドライブインまほろば』が第22回大藪春彦賞候補。20年『銀花の蔵』が第163回直木三十五賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ろくせい@やまもとかねよし

207
鈍く痛みを感じ続けた物語。「憎い夫」「望まない出産」「私の気持ち」。実母が子どもを虐待する理由。利己でしかない内向きの心情。しかし、それは、声を上げさせる隙も与えない容赦も無く、徹底的に生きてることさえ忘れさせる絶望まで、子どもたちを追い込む。どうして人間の思考は、辛く悲しく寂しいことを他害だけで収めず、その被害を認知することまでして、自己を満足できるのだろうか。生きることは利己を守り育てることなのだろうか。そんな彼らに寄り添い、彼らの幸せを祈り、そして行動する利他も。そんな利他を発するも酷く傷ついた人。2022/03/28

のり

134
実父母と継父、なんて糞ったれな大人達なんだ。まだ幼い兄妹にとっては地獄そのものだ。「憂」と「来海」は逃げた先で初めて安らぎを手に入れる。「ドライブインまほろば」の店主「比奈子」も娘を亡くした傷心と母親との距離感に苦しむ。逃げた兄妹を追う者も多くを抱え苦しむ。罪と再生の間に揺れ動く者達。「十年池」での出来事が光射す未来を照らしてくれるだろう。2022/05/09

あすなろ

125
生まれ変われる十年池が酷道沿いのドライブインまほろばより更に上にある。各々の登場人物の産まれてから背負わされた重い十字架に耐え切れず、罪を実態若しくは夢の中でも犯し、辿り着きそれを眺める。正直、それで全ての罪や行いが浄化される訳がない。ないのだが、不思議と読者も各々の登場人物と共に浄化されていく様な、まるでそれはドライブインまほろばが霧に包まれた時に、前の道路を川の様に霧が流れ去るかの様な感に浸れるのである。僕が正にそれなのであった。2024/09/01

相田うえお

102
★★★★☆22011【ドライブインまほろば (遠田 潤子さん)】本作品も凄かった!父親をバットで殴り殺した小学生男子が妹を連れて失踪。辿り着いた先がドライブインまほろば。旧道沿いにあるまほろばは新道が出来てから客足が遠退き、店を開くほど赤字が増える有り様。店の女性店主は訳ありの子供達を警察に連絡することが出来ず、その話を聴いてあげます。さて...と始まります。十年に一度現れる幻の池というのが、単なる絶望から浄化,再出発に導く かなめ になってたのかな?遠田さん作品はほんと引き込まれます。素晴らしい!2022/01/25

ゆのん

83
読み始めから辛く、悲しく、苦しくて自分の内側から見えない血が流れ出ていく様な痛さを感じた。義父を殺した少年と何も知らない幼い妹がたどり着いたのは、寂れたドライブインだった。店主は子供を亡くし生きる屍の様。兄妹を追ってくる男も親に捨てられた過去を持つ。『親はなくとも子は育つ』と言うが、いない方が良い酷い親もいる。親に捨てられた事で歪んだ大人になってしまう人もいる。親が我が子を愛し、慈しみ、育てる。そんな当たり前の愛情を知らず虐待され捨てられる。現実の世の中でもそんな子供達がいると思うと堪らない気持ちになる。2022/03/22

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