出版社内容情報
「鉄道ミステリ傑作選〈昭和国鉄編〉」の第三弾。昭和の時代を舞台にした鉄道ミステリの秀作を集めた。今回も、今も活躍する文豪や懐かしの鉄道ミステリー作家が紡ぐトリックと謎解き。その妙が存分に楽しめる一冊。
内容説明
大阪から金沢に向かう特急のトイレで銃殺事件が起きる。容疑のかかる女性は黙秘を貫くが…(「雷鳥九号」殺人事件)。紀行文学のパイオニアによる時刻表を駆使した短編ミステリ二編(隆起海岸の巻、石油コンビナートの巻)。東京で起きた殺人事件。容疑者のアリバイを証明できる人物が、なぜか行方をくらませる(準急“皆生”)。ノンポリ学生が退屈しのぎに考え出した新幹線による要人暗殺計画が実行に移され…(浜名湖東方十五キロの地点)。国鉄車両が舞台の名作五編を収録した人気シリーズ第三弾。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京生まれ。63年「歪んだ朝」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。64年『四つの終止符』で単行本デビューを果たす。65年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞、81年に『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞を受賞。トラベル・ミステリに新境地を拓き、いまも精力的に執筆活動をおこなっている
宮脇俊三[ミヤワキシュンゾウ]
1926年埼玉生まれ。東京大学文学部西洋史学科を卒業後、中央公論社に入社。「中央公論」や「婦人公論」の編集長などを務め、常務取締役編集局長を最後に78年退社。同年、国鉄全線を完乗した旅を綴った『時刻表2万キロ』を上梓し、日本ノンフィクション賞を受賞する。『最長片道切符の旅』『時刻表昭和史』などを著し、鉄道紀行文学を確立する一方、85年には泉鏡花文学賞受賞の栄誉に浴す小説集『殺意の風景』を物した。2003年逝去
天城一[アマギハジメ]
1919年東京生まれ。東北帝国大学数学科卒業。戦後、数学者として大阪学芸大学(現・大阪教育大学)で研究に勤しむ。一方で、47年「不思議の国の犯罪」で推理作家デビュー。切れ味鋭い作風が評判となり、以後、本業のかたわら数々の作品を発表していく。天城一名義での初の単独著書『天城一の密室犯罪学教程』で2005年本格ミステリ大賞を受賞した。07年逝去
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒業。ホテル勤務などを経て、69年『高層の死角』で江戸川乱歩賞を受賞し推理作家デビューを果たす。73年『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞を受賞。以後、『人間の証明』を皮切りに始まる数々の人気ミステリシリーズを生み出した。2003年、日本ミステリー文学大賞を授与される
佳多山大地[カタヤマダイチ]
1972年大阪生まれ。94年「明智小五郎の黄昏」で創元推理評論賞佳作。以後、ミステリ評論家として各紙誌で書評活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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