出版社内容情報
ジウ・イーリンに請われ、美術展での鑑定のために円生、小松とともに上海を訪れた清貴。優雅な上海滞在のはずが、突然、菊川史郎からニューヨークにいる葵の隠し撮り写真が送られてくる。史郎は葵の身の安全を条件に、清貴に、ある絵を盗み出すように言う。清貴は葵のため、そして家頭誠司の汚名を晴らすために立ち上がる――上海とニューヨークをまたにかけた2ヶ月連続刊行、第一弾!
内容説明
ジウ・イーリンに請われ、美術展での鑑定のために円生、小松とともに上海を訪れた清貴。優雅な上海滞在のはずが、突然、菊川史郎からニューヨークにいる葵の隠し撮り写真が送られてきた。史郎は葵の身の安全を条件に、清貴にある絵を盗み出すように言う。清貴は葵のため、そして家頭誠司の汚名を晴らすために立ち上がる―上海とニューヨークをまたにかけた2ヶ月連続刊行、第一弾!
著者等紹介
望月麻衣[モチズキマイ]
北海道出身。2013年にエブリスタ主催第二回電子書籍大賞でデビュー。2016年『京都寺町三条のホームズ(13)麗しの上海楼』が『京都本大賞』を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
124
2020年1月双葉文庫刊。シリーズ13作目。これほどの展開は、シリーズ中、初なのではないかと思うほど、サスペンスフルで、予想もできない到達点だった。続編も次の月には出るとのことで、こちらも楽しみ。2020/08/17
雅
112
今回は京都ではなく上海にて。円生が好きになれた回でした。葵がほとんど出てこないのに甘さはシッカリ!ニューヨーク編は破壊力がありそう2020/11/15
hiro
101
ホームズが小松探偵事務所で円生といっしょに探偵の修行していたハードボイルド系11弾に続き、この12弾もホームズ、円生、小松の探偵三人組は、コロナ禍前?の上海への鑑定出張に行き、今回も葵の出番が少なく、徐々にタイトルの「京都寺町」からも離れていくようだ。途中まで、ただブレているのか、いやいや幅が広がってきたのか、今回のホームズは似合わないミッション:インポッシブルのイーサン・ハントのようになってしまうのかと心配した。しかし、京都でなくても、ともに行動しなくても、ホームズと葵の関係はブレないことが分かった。2020/07/14
里愛乍
85
シリーズ13冊目は京都どころか日本を飛び出しての上海編。葵ちゃんとのいちゃつきぶりは抑えめに(いや、やる事はやってるんですが←言い方)今回は男所帯で海外での活躍でしたが、事件は元より円生さんの過去も行く先もしっかり決着を付けてくれました。でも私の今回のヒットは上海に行かなかった秋人くん。「それは、ホームズという友達がいる俺の力だと思っている」こんな風に思える生き方が素敵です。すっきりしました!2020/03/06
真理そら
70
イケメン付き京都案内としてこのシリーズを楽しんでいる身としては、上海の街にまったく興味が持てなくて、もたつきながら読み進んだ。途中で結末に気付いてしまったのも個人的には悲しかった。とにかく円生の進むべき道が見えてきたのでよかった。2022/07/21