出版社内容情報
こんな時、どうしますか?同級生の母親の不倫現場を目撃してしまったら?姉の婚約者が、ある犯罪の常習者だったら……。ある少年が遭遇する7つの出来事は、驚異のどんでん返し7連発。1999年8月に文庫刊行以来、2度目の新装版。
内容説明
こんな時、あなたならどうしますか?同級生の母親の不倫現場を目撃してしまったら?姉の婚約者が、ある犯罪の常習犯だとしたら?―おだやかに過ごしたいと願う少年が遭遇する7つの出来事。テレビドラマ化された3編(「言いません」「言いなさい」「罰ゲーム」)を含む傑作短編集。他に類を見ない読後感と驚異の“どんでん返し7連発”をぜひ体感してください。
著者等紹介
多島斗志之[タジマトシユキ]
1948年大阪生まれ。早稲田大学卒。85年『“移情閣”ゲーム』でデビュー。『密約幻書』『不思議島』で直木賞候補。ロマン溢れる海洋冒険小説やトリッキーなミステリ、サスペンスや恋愛小説など多彩な作品を発表し、いずれも瞠目すべき成果をあげた。2009年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バネ
58
非常に居心地の悪い読後感であった。 コレは、自分の中に潜在的に持ち合わせているであろうダークサイドな面との対峙を余儀なくされたからかもしれない。 そういう意味では、薄い本だが、濃ゆい内容だったかも。2019/11/28
coco夏ko10角
27
7つの作品収録の短編集。20年以上前に発売された本の新装版。地の文は少なくてほとんど会話なんだけど、少年の感じてる不安が伝わってくるよう。『言いなさい』どっちで読むかで印象が…。2020/01/13
Tomomi Yazaki
13
ごく普通の日常の少年たちに訪れる非日常的な物語。題名とは裏腹なプチホラー的な話もあり、わたし的にはちょっと苦手な分野です。少年たちが見聞きする大人のずるさ、いやらしさ、秘密、そして弱さ。子供特有の残酷さは、本当の痛さや苦しさを知らないが故、時折おとなの想像を超える。罰ゲームでの身の毛もよだつ残酷な内容は読むのが躊躇われるほど。幸いにも会話が多い小説だったので、違う意味で、一気読み!ホラー好きには物足りないかも知れませんが、やはりわたしには、ちょっと・・・。2020/02/03
k&j
7
初読みの作家さん。装丁とか帯で気になって何となく手に取ってみましたが、軽く読める感じの短編集でした。どれも男子中学生がちょっとした事件に巻き込まれる話ですが、この年頃特有の不安定な感じが妙な気持ち悪さを演出しています。これくらいの子の無邪気さが抜けて大人っぽくなった感じって、ちょっと感情が読めないような怖さがあるんですよねー。その感じが上手く不穏さに繋がっているというか。個人的には結構面白かったです。2019/12/18
matsu.shin
5
どの話もイヤミスな短編集。 最後の数ページでどんでん返しがありますが、、 どの作品も毛色が同じで展開が読めてしまい後半は、驚きよりもマンネリを強く感じてしまいました。 2020/05/19