出版社内容情報
政財界に大きな影響力を誇っていた大物総会屋・税所重信の変死体が雑木林で発見された。捜査の過程で棟居刑事は、夏の終わりに海で偶然出会った六人の男女と、思いがけない再会を果たす――。人間の本質に鋭く迫る著者会心の長篇ミステリー。
内容説明
雑木林に生き埋めにされた数十匹のひよこの下から出てきた変死体は、政財界に大きな影響力を誇る大物総会屋だった。捜査の過程で棟居刑事は、夏の終わりに熱海の海でかりそめの時を過ごした六人の男女と思いがけない再会を果たす―。数奇な運命に翻弄される人間の悲劇と希望を描く感動長編。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県生まれ。10年間のホテル勤務を経て、69年『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞、73年『腐蝕の構造』で第26回日本推理作家協会賞を受賞する。2004年には作家生活40周年を迎え、第7回日本ミステリー文学大賞を受賞する。11年『悪道』で第45回吉川英治文学賞を受賞。『人間の証明』やノンフィクション『悪魔の飽食』に代表される現代社会の病理や矛盾に鋭い目を向けた作品群に加え、歴史・時代小説も手掛け、幅広いジャンルにわたる著作は400冊を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひつじパパ
1
奈美が関野を殺したのは間違いないだろう。でも、よく平気な顔でいられるなと思った。そして、良一が税所を咄嗟に殺めたのはわからないでもない。父親を不遇な状態にさせ、自殺までに追い込んだ税所。さらに、目の前で愛する人をレイプされ・・。深い怨恨からくる怒りは歯止めがきかない。でも、そこで落ち着いて、自分を客観視できる目を持てば、幾分、法律を犯すという事は無かったのではないか。理性が引き止めていたと思う。2020/06/22
ドン
0
案内は双葉文庫。私が手にしてるのは角川春樹事務所。 なぜ?2022/06/27