出版社内容情報
夢だった洋食屋を経営不振で閉じることにした佐山。失意のまま実家に帰った佐山は、倉庫で不思議な鏡を見つけ、ふと気づくと異世界に飛ばされていた。そこには、洋食屋をひとりで切り盛りしている少年がいて、佐山を見るなり「救世主様、きつね亭を救ってください!」と懇願してきた。佐山は安くて美味しいハンバーグを提供することで、店の苦境を脱しようとするが…。心もお腹もあたたまるハートフルな異世界グルメストーリー。
内容説明
長年の夢だった自分の店を経営不振で閉じることにした佐山。失意のまま実家に帰った佐山は、不思議な鏡を見つけ、ふと気づくと異世界に飛ばされていた。そこには、洋食屋をひとりで切り盛りしている少年がいて、佐山を見るなり「救世主様、きつね亭を救ってください!」と懇願してきた。左山は安くて美味しいハンバーグを提供することで、店の苦境を脱しようとするが…。心もお腹もあたたまるハートフルな異世界グルメストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
37
【Kindle】ファンタジーなのに ガッツリシビアなお仕事小説でした。異世界に飛ばされたコックの女性が大手チェーン店の脅威に晒され潰れそうな小さな洋食屋さんを少年の店主と起死回生の改革をして守り抜くお話し。このコロナ禍の世の中、こういう生き残りをかけて死に物狂いでお店を守っている飲食店が多くあるのだろうから、美味しくて残ってほしいと思う店はお客としても通って守る必要がありますね。。2020/11/26
メルル
12
夢を叶えオープンした洋食屋だったが、敢え無く経営不振で閉店に追い込まれてしまった料理人の佐山。そんな失意の中、突然異世界の扉は開く。そこは佐山のように経営不振に陥った洋食屋だった。佐山と少年コックは起死回生を図る。これは案外真面目な物語。飲食店経営のことだったり、調理のことだったり真面目に取り組んだ内容。侮ってすみません。色々と興味深かった。ハンバーグは真似して作ろう。2019/12/12
荒川叶
12
テンポよく読めた。工夫次第で美味しくなるハンバーグ、私は照り焼きハンバーガーが食べたくなりました。途中のまかない餃子も美味しそうでした。料理がしたくなるようなお話でした2019/05/06
なな
11
がっつり異世界ものかと思いきや、洋食屋さんの再起をかけ、飲食店の経営戦略など、勉強になることも描かれていました。ハンバーグが無性に食べたくなりました。アルネの一生懸命な姿に母性本能がくすぐられました。佐山が最終的にどちらの世界で生きていくか決断した展開にほっこりと幸せな気持ちになりました。続編があったら嬉しいです。こういうストーリーは大好きだなぁと改めて思いました。2019/05/09
*+:。.もも.。:+*
7
きつねは出てこない。傾きかけた洋食屋の復活劇。最終的には年の差カップルの出来上がり。主人公の名前がトオルだからはじめは男性かと思った。本人もコンプレックスを持ってるとあったがずっと苗字呼びを通してるのでなぜわざわざそのようにしたのかちょっとわからなかった。2019/06/20