出版社内容情報
売れないシナリオライターだった大多の毎日は、人気女優あやめの主演ドラマを手掛けることで、一転する。脚本制作の忙しさに加え、出演者の降板や関係者の死亡事故など数々の事件が巻き起こり、あやめ達に頼られ奔走することに。一方で、不穏な動きをするのは、ドラマのモデルになった一人のシングルマザー。大多は犯人を突き止められるのか!? 事件と事件が絡み合うノンストップサスペンス。
内容説明
売れないシナリオライターだった大多の毎日は人気女優あやめの主演ドラマ「ヒロイン」を手掛けることで、一転する。脚本制作の忙しさに加え、出演者の突然の降板や関係者の死亡事故など数々のトラブルが発生。一方で、自殺未遂をしたところを大多が助け、ドラマのモデルにもなったシングルマザー・奈良本智子は不穏な動きをしはじめる。大多は事件の真相を探っていくが…。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年福岡県生まれ。桐朋学園高校卒業。76年「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。以後続々とベストセラーを刊行。ミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説などで幅広く活躍。2005年に第9回日本ミステリー文学大賞、2016年には第50回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のれん
12
表紙が気に入り購入。 元々読みやすさ重視でテンポ第一な作家だが、それにしても描写が最低限で台詞数が多い。まぁ量産タイプの一作なのだが、それにしても掴みキャラ謎解きが薄い。 最後にパパッと掻い摘んで解説する内容もあんまり面白くない。 ただテレビ局の愚痴だけは生々しいリアリティがある。ま、あれは経験談でしょうね(笑)2020/04/05
小春日和は秋
6
新元号になり、1冊目は赤川次郎さんです。いろいろあるけど、結局丸く収まる。これが「赤川次郎」です。多分、一番多く読んだ作家さんです。初めて読んだのは小学生の時、まだ昭和でした。平成が終わり、令和になっても読み続けていくんだろうな、と思うとそれだけでスゴいことだと改めて思いました。2019/05/02
紅羽
6
売れない脚本家が人気女優を主演とするドラマ、「ヒロイン」を手掛けた事をきっかけに、その周囲の関係者に様々なトラブルや殺人事件が次々と起こるようになるサスペンス調のミステリ。読みやすくて展開も丁寧な感じですが、会話メインで進んでいくので、それが作品の印象を薄くしているような気がします。2019/04/04
Fumoh
5
あるシナリオライターが主人公で、身の回りで起こった出来事を脚本に起こしたらそれがヒットするが、今度はその事実性をめぐって話題になり、いろいろな人が巻き込まれていく……というお話なんですが、実際のところ、雑誌連載作品らしい、ゆるゆるとした展開だし、無駄なシーンも多い気がする。赤川さんらしいライトな会話文が多めで読みやすさはありますが、主人公が五十代の売れないライターであることや、微温的な展開が長く続くことから、決して万人受けしないロマン小説のようなものだと思います。2024/07/06
あずき
4
はじめての赤川次郎さんの作品を読んだ ミステリーは普段読まないから難しいと思ってた けど読みやすく、じわじわ続きが気になる感じ 大多さんは優しく信頼が熱い 途中まであの人が犯人?って思ったら結構近くにいる人で あーなるほどね!って 思ったよりサクサク読めたので他の作品も読もうかな 2021/06/06