出版社内容情報
東京発博多行きの“のぞみ167号”の車内ごみ箱でTNT爆弾が発見された。さらには、イスラム国の対日本専門のテロリスト“クラッシュマン”が入国したという情報がICPOのリヨン事務総局よりもたらされる。警察庁警備局公安課特別捜査室“サクラ”に所属する田臥は、深く静かに捜査を開始する。迫真のタイムリミット・サスペンス
柴田哲孝[シバタ テツタカ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんたろー
179
シリーズ第2弾は公安刑事・田臥を主軸にして2016年伊勢志摩サミット&オバマ大統領広島訪問を数ヶ月前から描いた サスペンス…当時、世界を震撼させたISのテロリストたちが日本にもやって来て大統領を狙うというノンフィクション風 の内容は、平和ボケしている私たち日本人への警鐘と皮肉を込めていて「そうかも知れないなぁ」と素直に読めた。綺麗に着地して「にやっ」とさせる結末も面白かった。前作ほどハラハラドキドキはしなかったが、田臥のキャラが好みなのと、相棒・室井や美人刑事・アサルも良い味出していて彼らに再会したい♪2021/02/13
ナルピーチ
125
『デッドエンド』シリーズ続編。今作での主役は公安の“田臥”が担う。2016年に開催された伊勢志摩サミットにオ◯マ大統領の広島訪問と、当時の時事ネタを盛込んだ物語。各国の首脳達を狙う“クラッシュマン”と呼ばれるテロリスト達と、それを阻止しようとする公安特別捜査室“サクラ”との壮絶な戦いを描く。キツい性的描写もあり、前作の様に爽快に楽しめるタイプの内容ではないが、テロとの攻防を重厚に描いた意欲作。昨年の元総理の銃撃事件があった以上は絵空事とは思えず、着々と訪れるテロの脅威に警鐘を鳴らす力作であると感じた。2023/10/14
タイ子
53
「デッドエンド」が面白くて続編だし期待して読んでみた。続編と言っても前作で活躍した公安の田臥と室井刑事、今回新しくお目見えした超美人刑事(田臥が腰砕けになる程)が新しいテロ事件の阻止に向かって追っかけるというお話。はっきり言って「デッドエンド」ほどのワクワク感はなかったかな。とはいえ、数年前の伊勢志摩サミットと、オバマ大統領の広島平和記念公園の訪問とか、実名入りでテロ事件を想定したストーリーだけにリアル感はありましたね。日本のテロ対策の甘さとか、有事の際の政府の在り方に疑問を呈してるところは柴田さんだな。2018/09/04
きりん★
47
デッドエンドの次作。今回は伊勢志摩サミットを狙うテロ。何年か前の事で実際の事は記憶にあまり残っていないけど、この本の臨場感すごいです。登場人物の細かい描写によって頭の中で想像の世界がどえらい事になります。セキュリティチェックなんかも今まで気にもならなかったのが、気になるようになり、影響を大変受けました!面白かったです🥺2021/05/17
み
27
う~ん、デッドエンドの父娘がもっと登場するのを期待して読み進めたせいでしょうか?読みながら、えぇそりゃないでしょ…と思ったからか?田臥さんのキャラは嫌いじゃないのに、ちと残念。2019/09/06